ウエルシアプラス5号店!オペレーション改善など進化した点とは

取材・文:雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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イオン九州(福岡県/柴田祐司社長)とウエルシアホールディングス(東京都/松本忠久社長)の合弁会社でフード&ドラッグ業態を運営するイオンウエルシア九州(福岡県/安倍俊也社長)は2023年11月23日、福岡県北九州市に「ウエルシアプラス八幡本城学研台店」(以下、本城学研台店)を開業した。イオンウエルシア九州としては5店舗目、北九州市内では初出店となる。同店の売場から、「ウエルシアプラス」の最新戦略と今後を展望する。

5号店は理想的な立地への出店に

 本城学研台店が位置するのは北九州市西部、JR筑豊本線「本城」駅から北へ2㎞ほど離れた場所である。周辺は九州工業大学や北九州市立大学などのキャンパスが集積するほか、若いファミリー層が多く住まう新興住宅地となっている。店舗から半径1㎞圏内には2675世帯/7126人が居住しており、人口は増加傾向にある。

「ウエルシアプラス 八幡本城学研台店
ウエルシアプラス 八幡本城学研台店 施設概要
●所在地:福岡県北九州市八幡西区本城学研台3-10-12
●アクセス:JR筑豊本線「本城」駅からクルマで約10分
●開店日:2023年11月23日
●営業時間: 9:00~24:00 調剤薬局 10:00~14:00、15:00~19:00(土日祝日休み)
●売場面積:約280坪
●駐車台数: 44台

 競合店としては、ドラッグストア(DgS)では約700m南西に「ドラッグストアコスモスひびきの店」、食品スーパー(SM)は「サニー二島店」「ゆめマート本城」などがある。そうしたなかで本城学研台店は、生鮮を含む食品の品揃え+DgSとしてのヘルス&ビューティの専門性+調剤併設というウエルシアプラスならではの利便性を訴求し、マーケットシェアの拡大を図る方針だ。イオンウエルシア九州の安倍俊也社長は「郊外立地のファミリー重視型の店舗で、ウエルシアプラスとしていちばん出たい環境」と力を込める。

 本城学研台店は、23年4月開業の1号店「大野城若草店」(福岡県大野城市)、「熊本島町店」(熊本県熊本市)、「朝倉甘木駅前店」(福岡県朝倉市)、「福岡香椎駅前店」(福岡県福岡市)に続く5店舗目としてオープン。北九州市内への出店は初めてとなる。

 イオンウエルシア九州は1号店出店から約8カ月で5店舗体制を築いたことになるが、同社はこの間、出店のたびに売場づくりや商品政策(MD)をブラッシュアップし続けてきた。本城学研台店は現時点でイオンウエルシア九州が有する運営ノウハウをフルに導入した最新店舗である。

“真空の切り身”を販売、新型冷凍什器も導入

 新規の取り組みを含め、本城学研台店の売場を詳しく見ていこう。

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取材・文

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2016年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)。

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