ベルク
34期連続の増収および6期連続の増益
客数・客単価ともに伸長、新規出店と改装も奏功
25年2月期は34期連続の増収および6期連続の増益を記録し、過去最高の連結経営成績となった。売上高が10%以上伸びた要因は①多種多様なMD施策の実践と低価格戦略によって既存店の客数・客単価が伸長したこと、②安定的な新規出店だ。
施策別にみると、販売面ではポイントカードやアプリの利用促進、各種キャンペーン、SNSを活用した情報発信を行い、顧客接点を創出・維持したことが来店動機を高めた。商品面では自社PBの品目数と構成比を拡大することで商品力を強化し、目的買いの促進に努めた。さらに値上げの局面では競合他社と比べた「相対的な安さ」を積極的にアピールし、価格の強化とともに顧客支持獲得にむけたMDを展開した。ネットスーパーおよび電子マネー、移動スーパー「とくしまる」の導入や展開も拡大し、利便性も訴求した。物流面でも産地やメーカーからの大量一括調達や店舗作業に合わせた配送体制の見直しなど自社物流網の配送効率化を行った。
店舗投資では新規7店舗を出店し、既存店6店舗の改装は簡便商品や総菜の拡充および設備の更新をし、25年2月末時点でベルク141店舗、新規フォーマットのクルベが3店舗の計114店舗となった。
26年2月期は引き続き新規出店7店舗を計画しており、既存店も前年比約3%増を見込んでいる。既存店の客数を引き続き伸ばしながら、サプライチェーンの構築によって価格競争力のある商品調達を行い、相対的な価格の安さにこだわっていく。店舗運営面では、寿司などの魚総菜や肉総菜といった高付加価値で差別化できる商品製造に注力する。また、将来的な人材確保の難しさを見越し、ホームデリカ第三工場を新設、製造集約化と機械化を推進する。以上の取り組みによって2026年2月期も増収増益をめざす。
代表取締役社長 : 原島 一誠
売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
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351,856百万円 | 26.7% | 4.1% | 24.2% | 4.2% | 3% |
決算期:2024年2月 / 連結