ベルク
「標準化」が強み、2030年2月期に
売上高5000億円以上をめざす
ベルクは1都6県で食品スーパー144店舗を展開する(2025年2月末)。都県別店舗数は埼玉82店舗、千葉22店舗、東京9店舗、神奈川7店舗、茨城2店舗、栃木2店舗、群馬20店舗だ。
ベルクは1959年埼玉県秩父市に主婦の店秩父店を設立し営業を開始したことに始まる。83年に主婦の店ベルク、92年にベルクに社名変更、94年に店頭公開した。06年にイオンと業務・資本提携した。
25年2月期は、販売政策では、ポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報の発信を行い、幅広い層の客層への来店動機を高めた。ネットスーパー「ベルクお届けパック」、独自電子マネーカード「ベルクペイ」の導入店舗を拡大し利便性向上を図った。また、移動スーパー「とくし丸」も拡大展開を続け、高齢者に対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、プライベートブランド「くらしにベルクkurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いを拡大することで、目的を持って買物に来る顧客を増やすことにつなげた。店舗運営では、同社の特長である標準化された企業体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を見直し、チェーンオペレーション効率向上を図った。店舗投資では、新店を7店舗出店。既存店6店舗を改装し、1店舗を閉鎖した。
物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を生かした配送の高効率化を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を図った。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
25年2月期業績は、営業収益3877億円(前期比10.2%増)、営業利益170億円(同17.4%増)、経常利益173億円(同16.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益123億円(同16.0%増)の増収増益だった。26年2月期も増収増益を見込む。30年2月期まで6カ年の中期経営計画では、30年2月期に売上高5000億円以上、連結売上高経常利益率4.5%、店舗数180店舗以上をめざしている。
代表取締役社長 : 原島 一誠
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 351,856百万円 | 26.7% | 4.1% | 24.2% | 4.2% | 3% |
決算期:2024年2月 / 連結




