鮮魚部門2023年春夏の売場づくり、相場が安定する重要な3カテゴリーとは?
2023年春~夏の食品スーパー(SM)の鮮魚部門は相場高に直面しながらも、売上を稼ぎやすい時期に入る。本稿では、とくに23年4、5、6月に売るべき商品を分析するほか、現状、比較的相場が安定している「アフリカ産蒸したこ」「チリ産銀鮭」「えび」の3カテゴリーの売場づくりについて提言する。
4月下旬から品揃えを「夏」仕様に
まずは、4~6月における月ごとに打つべき施策を分析する。4月の旬の魚は養殖生銀鮭、あさり、生かつお、あじ、さわら、赤がれい、さより、やりいか。同月は生活催事・行事が多く、販売チャンスが多い月だ。たとえば、上旬には学生では入学式があり、新社会人は入社式を迎え、生活面でも春の土用の丑や花見などの行事があるほか、下旬にはゴールデンウイーク(GW)に突入する。
そんな4月、鮮魚売場は上旬~中旬は「春のピーク」の商品、下旬は「初夏」の商品を展開していきたい。具体的には、上旬~中旬は3月に引き続いて、養殖真鯛やたこ、あさり、海藻類など、この時期に旬を迎える商品をふだんの日は売り込み商品として強化する。気温が上がり、夏の足音が近づいてくる4月下旬は、生かつおやあじ、かつおのサラダ、うなぎ、焼き魚へと移行する。とくにかつおのサラダとうなぎ、焼き魚は気温の上昇から需要が高まると予想される。
4月下旬から迎えるGW対策としては、刺身や盛り合わせなどの生食商品とBBQ・鉄板焼き商品を強化したい。23年のGWは22年よりも、劇的に人出が増えるだろう。22年まではコロナ禍により、家族単位での移動がメーンだったが、23年は親戚や友人なども交えた大人数での食事シーンが増える可能性が高い。とくに過去の2年間のGW期間中、刺身や盛り合わせ需要は低迷していたが、23年は親戚一同の集まりなどで食される可能性が高い。22年に好調だったBBQ・鉄板焼き商品との組み合わせで、23年も売上アップをめざそう。
GW·母の日とハレの日続く5月
次に5月、中心はGWになるが、
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