日清製粉ウェルナ、多様化するニーズに対応して付加価値の高い新商品を投入

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昨今の物価高騰を受けて節約意識が高まっている一方、品質を求めるニーズも高く、消費の二極化が進んでいる。そこで日清製粉ウェルナでは、「簡便」「本格」「健康」「環境」をテーマに商品を開発。生活者にとって付加価値のある商品を提案していく。

国内麦小麦粉を使用 小麦粉・ミックスを強化

 コロナ禍以降、食品に対する安心・安全ニーズがますます高まっており、国産原料を使用した商品が好調だ。日清製粉ウェルナの国内麦小麦粉を100%使用したホットケーキミックス「日清極もちR」は、2017年の販売金額を100とした場合、23年は112.4%の伸長率となった。国産原料は安心・安全のイメージで、同社ではこの春、国内麦小麦粉を主原料にした小麦粉・ミックスを新発売。そのひとつが、国内麦小麦粉を100%使用した「日清お好み焼粉本ふわっ国内麦小麦粉100%使用」と「日清たこ焼粉本とろっ国内麦小麦粉100%使用」の2品。国内麦小麦粉を100%使用し、同社の強みである配合設計により、「ふわっと食感」「とろっと食感」というお好み焼・たこ焼それぞれに求められる食感にこだわった。また、粉ものを使う際の不満点のひとつである計量の手間を省いて、100gずつ小分けになった分包タイプを採用した。パッケージにはゴールドを使用し、品質感や特別感を演出、店頭での視認性を高めた。24年上期には、お好み焼粉・たこ焼粉のCMで新商品をぶら下がりで投下する予定だ。

「日清 お好み焼粉本ふわっ国内麦小麦粉100%使用」と「日清 たこ焼粉本とろっ国内麦小麦粉 100%使用」
国内麦小麦にこだわった分包タイプの「日清 お好み焼粉本ふわっ国内麦小麦粉100%使用」と「日清 たこ焼粉本とろっ国内麦小麦粉 100%使用」

 さらに国産小麦のなかでもパン作りをするユーザーから支持の高い北海道産小麦「春よ恋」を100%使用した「日清北海道産小麦春よ恋100%強力小麦粉チャック付」を新発売。「春よ恋」は、口どけのよさと甘みが感じられるのが特長で、食パンにするともっちり、しっとり食感のバランスよい仕上がりが楽しめる。食パンだけでなくピザや餃子など汎用性が高いのも人気の理由だ。

「日清 北海道産小麦春よ恋 100% 強力小麦粉チャック付」
北海道産小麦「春よ恋」を100%使用した「日清 北海道産小麦春よ恋 100% 強力小麦粉チャック付」

また、国内麦小麦粉と国産米粉の同社独自ブレンドのから揚げ粉「日清 国内麦小麦粉と米粉のから揚げ粉」を新発売。米粉を使用することで、衣がカリッと仕上がるのが特長。日本人になじみ深い鰹・昆布だしをきかせたしょうゆ味に設計した。お好み焼粉・たこ焼粉同様にゴールドのパッケージを使用して、品質感を訴求する。

「日清国内麦小麦粉と米粉のから揚げ粉」
国内麦小麦粉と国産米粉を独自ブレンドすることで、カリッと食感を高めた「日清 国内麦小麦粉と米粉のから揚げ粉」

 そのほか、国内麦小麦粉を使用した商品として、「川田製麺 国内麦小麦粉使用讃岐そうめん」「同 讃岐ひやむぎ」を新発売。多加水製法で製麺することで、なめらかさと弾力のある食感を両立した。

 同社ではニーズが高まっている国産商品のラインアップを広げることで、市場の拡大を図っていく。

手軽さと濃厚さを表現「マ・マー TAPPRINO」

 パスタの食卓登場頻度はコロナ前よりも高い水準で推移している。1人前のレトルトソースはコロナ前の1.5倍に拡大し、なかでも電子レンジ対応の商品は4割を占めるまでに広がった。そこでこの春は、電子レンジ調理対応のパウチで、パスタソースの濃厚さにこだわった「マ・マー TAPPRINO」シリーズを新発売。原料・調味料の配合バランスにより、濃厚でコクやうま味たっぷりで、やみつきになる味わいだ。電子レンジでわずか20~30秒という手軽さと濃厚さを「秒で濃厚」とインパクトのある表現で訴求する。3 月からはテレビCMを投下して認知拡大を図る。

「マ・マー TAPPRINO」シリーズ
濃厚でコクやうま味が味わえる「マ・マー TAPPRINO」シリーズ。電子レンジ調理対応のパウチで、20~30秒で調理可能

 また、電子レンジで袋のまま調理できる「マ・マー たっぷり1 人前」シリーズからは、和風メニュー2 品を発売。レンジで30秒という手軽さをパッケージで訴求した。伸長している電子レンジ対応の1人前パスタソースのラインアップを拡大する。

 一方、昨年8月に発売した「マ・マー スープパスタ」シリーズも好調だ。小鍋ひとつあれば3分でつくれる手軽さと好みの具材によるアレンジのしやすさ、そして独自製法のもちもち食感の麺が支持されている。この春は〈ボンゴレ風〉をラインアップした。

 パスタでは簡便ニーズの高まりから早ゆでシリーズが2ケタ増で推移している。とくに「マ・マー 早ゆでスパゲティ FineFast2/3 サイズ」は、小鍋でゆでられる利便性が評価され、伸長が続いている。3月からはテレビCMを投下して認知を広げ、トライアルを獲得する。

 この春は、「マ・マー 生パスタ」シリーズを新発売。生パスタはもちもち食感で人気が高いが、「価格が高そう」「調理が難しそう」といった印象が強く、約7割が外食で食べていることがわかった。そこで同社は、家庭でも手軽に生パスタが食べられるように、トライアルしやすい商品を開発。独自製法によってゆで時間を短くしつつ、肉厚で弾力のあるもちもち食感が楽しめる。小鍋で2分ゆでるだけの手軽さとなっている。

 一方、定番の「マ・マー マカロニ」5品は、電子レンジ調理対応な仕様にリニューアル。簡便調理ニーズに応えていく。

「マ・マー生パスタ」
小鍋で2分ゆでるだけの「マ・マー 生パスタ」フェットチーネとリングイーネ。肉厚で弾力のあるもちもち食感

「青の洞窟」ブランド初のドルチェシリーズを発売

 冷凍パスタ市場は、間口・奥行きともに広がり、順調に拡大が続いている。なかでも野菜がたっぷり入った「マ・マー THE PASTA 贅沢野菜」シリーズが好調だ。この春は野菜たっぷりの品質はそのままで、より簡便性と環境に配慮した包装仕様に変更した。外袋のまま電子レジンで加熱できるようになったことで、加熱終了後に電子レンジから取り出して、袋を開けるだけという簡単なステップとなった。さらに環境に配慮してプラスチックトレイを紙トレイへ変更し、トップシールをなくすことで、包装・容器におけるプラスチック使用量を従来品から約7割削減することに成功した。また、新メニューの〈ごろごろ野菜のたらこバター〉と〈彩り野菜のレモンクリーム〉の2品をラインアップした。

「マ・マー THE PASTA贅沢野菜」シリーズ
外袋のまま電子レンジで加熱ができるため、簡単なステップで食べられる「マ・マー THE PASTA贅沢野菜」シリーズ

 一方、物価高騰の影響で、価格を重視する層がいる一方で、節約と贅沢を使い分け、生活にメリハリをつけて楽しむ層も増えている。日常のちょっとした贅沢が味わえるプレミアム冷凍パスタ「青の洞窟」シリーズは、この春各メニューの核となるソースや具材の設計を見直し、ブランドコンセプトの“欲深い大人の濃厚イタリアン”によりふさわしい品質に改良。パッケージは「青の洞窟」シリーズの世界観を踏襲したデザインに一新した。

「青の洞窟」冷凍パスタシリーズ
「青の洞窟」冷凍パスタシリーズは、品質をブラッシュアップ

 また、「青の洞窟」ブランド初のドルチェシリーズを立ち上げた。マスカルポーネの風味感じるなめらかなクリームと、コーヒーリキュールとココアのほろ苦さが織りなす濃厚な味わいのティラミス。デザインにもこだわったブランドロゴ入りオリジナルトレイを採用した。イタリアンドルチェの王道ともいえるティラミスからドルチェシリーズを提案していく。

「青の洞窟」ブランド初のドルチェシリーズ
「青の洞窟」ブランド初のドルチェシリーズ。イタリアンドルチェの王道ともいえるティラミスを発売

 冷凍デザートは年々SKUが増えているものの、購入率はまだまだ低いのが現状。その理由は「なじみがない」「売っているのを見たことがない」など、トライアルに壁があるようだ。その分、伸びしろのあるカテゴリーといえるので、同社では「青の洞窟」ドルチェシリーズから冷凍デザートのコーナー化を提案していく。POPなどの販促物も用意して、売場での視認性アップを図る。

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