魚肉ソーセージ市場、栄養価を改めて訴求し 需要拡大につなげる

ライター:山田 陽美
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低脂肪・低カロリーで、カルシウムやたんぱく質が豊富な魚肉ソーセージは、ここ数年、堅調に推移している。値上げの影響で2023年の市場は前年割れとなっているが、各社では魚肉ソーセージの価値を改めて伝えることで需要アップを図っている。

栄養豊富で常温保存が可能、幅広いアレンジが好評

 KSP-POSによると魚肉ソーセージの期間通算(2023年2月~24年1月)の金額PIは、2114円で対前年同期比2.8%減、数量PIは10.9で同13.9%減。魚肉ソーセージは原料高騰による値上げをこの2年ほどの間に行っており、平均価格は同12.9%増となった。食品全般の値上げが続くなか、ユーザーの節約意識は高まっているが、魚肉ソーセージは割安感があることから大きな落ち込みには至っていない。

魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージのよさを訴求するため、各社多様なこだわりのある商品を提案している(写真はイメージ、istock photo Japanese fish meat sausage)

 魚肉ソーセージは、カルシウムやたんぱく質が豊富なので、栄養面でも支持されており、そのまま食べられるほか、焼く・炒めるなどさまざまな調理法でアレンジできる点も評価されている。常温保存が可能で、持ち歩きもできるため、子供の間食としても取り入れられている。

 魚肉ソーセージのよさを訴求するため、マルハニチロでは産地や原料にこだわった商品を提案している。高級魚で知られる山陰地方産ののどぐろや、銚子産のいわし、北海道産の鮭、ほっけ、たらこ、脂ののった宮城産の金華さばを配合した商品などをラインアップし、こだわりの商品を求めるユーザーから好評となっている。

 丸善では、「ホモソーセージ」発売70周年を記念して、75gを95gに期間限定で増量。主原料の魚種にこだわり、丁寧に混ぜ合わせるホモジナイズ製法で、豊かな弾力となめらかな食感に仕上げた。また、3月からマイルドで口どけのよいチーズを使用した「ホモソーセージ チーズ入り」を新発売。「ホモソーセージ」発売70周年を盛り上げる新商品となっている。

 ニッスイでは、主力の「おさかなのソーセージ」のテレビCMを2月24日から投下。勉強や部活動にはげむ中高生たちが同商品を食べて小腹を満たす内容となっている。テレビCMの投下で魚肉ソーセージの栄養素を訴求し、購買を促進する。

 丸大食品では、大人気青春スポーツアニメ「ハイキュー!」の登場キャラクターを起用したフィッシュソーセージ第4弾を数量限定で発売。好評のシリーズ企画で、店頭を盛り上げる。

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