青果部門23年秋冬の売場づくりと販促提案 相場、季節、産地の変化を捉える

解説・文:オフィス・フジイ:藤井俊雄
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ゴールデンウィーク明けからコロナウイルスがインフルエンザと同等の5類感染症に移行となり、世の中は平常に戻りつつある。コロナ禍で好調だった食品スーパー(SM)各社はその反動減を受けつつ予算達成をめざさなければならない。重要な集客部門である青果売場では、新たな販売戦略の策定や販売計画の精度向上を図り、この難局を乗り切りたいところだ。本稿では今夏~秋にかけての販売戦略について論じていく。

相場高騰下での玉ねぎとリンゴの明暗

 青果部門の商品は相場変動により販売単価が目まぐるしく変わるため、全体の売上高に影響を及ぼしやすい。たとえば、一昨年秋収穫の北海道産玉ねぎは、生育期の天候不良による不作で相場は2倍以上になった。このため一昨年秋から昨年5月の販売終了までSM各社の玉ねぎの売上高は前年同期の2倍以上になり、売上高に大きく貢献した(ちなみに野菜全体に占める売上高構成比は通常4~5%のところ、8%前後で推移)。

 一方、リンゴも一昨年春先の寒波による不作で収穫量が対前年比30~40%の減作、相場高騰により前年の2倍近い価格となったが、販売数量は減少して売上高は前年とほぼ変わらずであった(果実全体に占める売上高構成比も15%前後で前年同様)。

 いずれも相場高だった玉ねぎとリンゴが販売面で明暗を分けた理由は何か。玉ねぎは料理の素材として不可欠で、単価が高くても一定数の購買に至るが、生活に必ずしも求められるとはいえないリンゴの場合、単価が上がれば販売数量が落ちるからだ。より広くとらえて言えば、野菜は高くても数量は出るが、果実は高いと数量が伸びず売上高は減少する。

 原価高騰が続く足元では、野菜と果実、そしてそれぞれの個々の商品動向を、過去の販売実績も振り返りながら、細かに分析したうえで、有効な販売戦略を立てる必要がある。

産地、気温の変化に丁寧な対応を

 そうした状況を踏まえたうえで、まずは野菜から、夏~秋の販売戦略の方向性を考察していきたい。

 夏から秋に

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