コスモス薬品横山英昭社長「プライスリーダーの地位は誰にも渡さない」、絶大の自信の理由

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インフレ下で「1円でも安く」を徹底

 今回(2023年5月期第2四半期)の決算では売上高も利益もしっかり伸ばすことができたが、電気代を中心に販管費は増加している。電気代の高騰は、冷凍・冷蔵什器を多く導入しているわが社にとっては重荷だが、昨今の情勢と日本のエネルギー事情を見るに、いかんともしがたい。

 電気代の高騰による販管費の上昇はどの企業にとっても同じことであり、これを受け入れたうえでさらなる成長をめざしていく。販管費を抑える努力はこれまでもしてきたし、それを実現するためのノウハウを多く構築してきた。そのうえで、高品質な商品を誰もが「安い」と認識できるような価格で販売するよう、いっそうディスカウントを強化していく考えだ。プライスリーダーとしての地位は誰にも渡さない。

 ただ、昨今のインフレのなかで、あらゆるモノの価格が上がるということが、これからさらに顕著になっていくだろう。実際、他の小売企業でもさまざまな商品の値上げが行われており、われわれも(価格政策については)慎重に考えていきたい。

コスモス薬品代表取締役社長 横山英昭氏
コスモス薬品代表取締役社長 横山英昭

 一方で「(メーカーとの取引価格の)値上げ要請にコスモスは応じていないのではないか」などと言われることもあるが、原価交渉を含めわれわれで“のんでいる”ところもある。(販管費の抑制など)自助努力でお客さまのために「1円でも安く」を追求していることに対して、メディアの皆さんに評価いただけない点には思うところもある。とはいえ、ディスカウンティングの努力は今後も続けていかなければならない。

新たな競合との競争は「望むところ」

 出店については、

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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