ユニクロ、5月の売上高は12カ月ぶりの前年割れ、ワークマンは10.4%

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ファーストリテイリングは2日、5月の国内ユニクロの既存店売上高が前年比0.6%減少したと発表した。写真は都内の店舗、2020年6月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 ファーストリテイリングが発表した国内ユニクロ事業の5月の売上高(オンライン販売を含む)は、既存店ベースで0.6%減と12カ月ぶりのマイナスとなった。新型コロナウイルスの影響による休業店舗は昨年に比べて少なかったものの、3度目の緊急事態宣言のエリア拡大や期間の延長が響いた。

 客数は19.2%増だったが、客単価が16.6%減少した。5月は最大で190店舗での時短営業と83店舗の臨時休業を実施、月末時点で臨時休業店舗数は32店舗まで減った。これら臨時休業店舗と時短営業店舗も既存店から除外せずに前年比を算出している。

 同社では、「外出自粛ムードが強まったことに加えて、商品のニュース性や情報発信が不足していたことで販売に苦戦した」としている。

 一方、ワークマンの5月の既存店売上高は10.4%増と3カ月連続で前年実績を上回った。5月は雨の日が多く、レインコートや長靴、防水シューズなどの売れ行きが好調だった。日照不足で夏物衣料や防暑小物の販売は伸び悩んだが、客数は9.1%増、客単価は1.1%増といずれもプラスを維持した。

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