イオンのグリーンビーンズ、野菜一週間鮮度保証と配送の仕組みとは
イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループは7月10日、ネットスーパーの新サービス「Green Beans(グリーンビーンズ)」を稼働させた。最先端のAIやロボティクスを導入した「誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)」を物流拠点に、対象エリアである東京都5区と千葉県3市への配送を開始する。
最大の強みは高鮮度の青果
グリーンビーンズは生鮮食品や加工食品、日用品、医薬品など、ネットスーパーでニーズの高い商品を揃える。サービス開始時点では約2万品目を展開し、初年度内に約5万品目まで拡充をめざす。買いだめを想定し、最低購入金額は税別4000円に設定。ワンストップショッピング性の高いネットスーパーを標榜する。
最大の特徴は、現時点で野菜5品目をラインアップする「鮮度+」(せんどプラス)だ。「鮮度+」は、商品がお客の手元に届いてから一週間の鮮度を保証する。レタス、小松菜、ブロッコリー、キャベツ、ほうれん草を販売しており、順次品目を増やしていく計画だ。
グリーンビーンズを運営するイオンネクスト(千葉県/バラット・ルパーニ社長)の商品部副部長の水野正睦氏は「お客さまが商品を手に取って選べないというネットスーパー最大の課題を解決するために、鮮度のよい商品を開発した。『ネットなのに新鮮』ではなく『ネットだから新鮮』をアピールしたい」と話す。
「鮮度+」で一週間の鮮度保証を可能にしたのは、特殊な包装材の使用と温度管理の徹底だ。包装材は市販品とは異なる、鮮度維持に適した通気性の高いものを使用している。「野菜に呼吸をさせるため、品目ごとに最適な通期性の包装材を開発した」(水野氏)
温度管理の面では、
DCS Report の新着記事
-
2025/02/03
最新アプリで相乗効果、家具EC、LOWYAが進めるOMO戦略とは -
2025/02/03
3割シェア持つ関西のスーパー4社が物流研究会を発足!共同配送などめざす -
2025/02/01
KKRが西友株か売却へ “買い手”次第で業界に与える甚大な影響とは -
2025/01/18
一部店舗でテスト販売中の「セブンカフェティー」が女性客に人気 -
2025/01/17
新フォーマットへの転換加速!マミーマート2025年度の成長戦略 -
2025/01/17
マッキンゼーが見通す小売の新潮流「3つの懸念」とは
この連載の一覧はこちら [266記事]

イオン・グループの記事ランキング
- 2025-01-23売上高2兆円超のドラッグストアグループが誕生へ=2024年の小売業を振り返る
- 2019-04-22イオンと資本業務提携したフジが トップバリュと距離を置く理由
- 2025-01-27グリーンビーンズ、5か月で会員倍増、21万人増の理由とさらなる成長戦略
- 2024-04-10国内2強、イオンとセブン&アイの流通相関図2024 大型再編、M&A、事業撤退相次ぐ
- 2024-09-25独自調査で判明!食品スーパー、市場規模&市場占有率2024
- 2024-09-3048兆円市場の各社のシェアがわかる!食品小売、市場規模&占有率2024!
- 2022-09-20元ジャスコ社長、故・二木英徳さんがイオン幹部にかけた言葉
- 2019-08-14わずか約3カ月!スピード居抜き出店したイオンスタイル河辺の革新性!
- 2023-03-30セブン&アイVSイオン 「時価総額」から読み解く実力と今後
- 2023-04-20イオン、22年度決算を発表!GMS事業が黒字化も残された課題とは
関連記事ランキング
- 2025-02-033割シェア持つ関西のスーパー4社が物流研究会を発足!共同配送などめざす
- 2025-02-01KKRが西友株か売却へ “買い手”次第で業界に与える甚大な影響とは
- 2025-01-23売上高2兆円超のドラッグストアグループが誕生へ=2024年の小売業を振り返る
- 2025-01-17新フォーマットへの転換加速!マミーマート2025年度の成長戦略
- 2019-04-22イオンと資本業務提携したフジが トップバリュと距離を置く理由
- 2025-01-17マッキンゼーが見通す小売の新潮流「3つの懸念」とは
- 2025-01-27グリーンビーンズ、5か月で会員倍増、21万人増の理由とさらなる成長戦略
- 2024-12-18良品計画、清水智新社長が語る、良品計画の意欲的な成長戦略
- 2023-07-26ロピア、オーケーで揺れる関西スーパー業界!知られざる強者「万代」の強さの秘密とは
- 2024-04-10国内2強、イオンとセブン&アイの流通相関図2024 大型再編、M&A、事業撤退相次ぐ