名古屋初進出のロピアを分析!競合するタチヤ、カネスエの脅威のロピア対策とは

取材・文:矢野清嗣
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ロピア(神奈川県/髙木勇輔代表)が名古屋に進出した。関西、中部、九州、東北と、ここ数年、急速に商勢圏を広げてきた同社。中部エリアについては、2022年5月の「ロピアモレラ岐阜店」(岐阜県本巣市)以来、岐阜県内への出店が続いていたが、愛知県への出店は初となる。中部エリア屈指の人口集中エリアにオープンした今回の新店ではどのような売場づくりをしているのか。現地に足を運んだ。

(調査日:2023年12月20~22日)※本文中の価格はすべて本体価格

SC2階部分に出店!周辺は地場の競合多数

 ロピアは23年11月29日、「ロピア名古屋みなと店」(愛知県名古屋市:以下、名古屋みなと店)をオープンした。愛知県初の出店で、同店の出店により、中部エリアの店舗数は4まで増えている(23年1月中旬時点)。

ロピア名古屋みなと店外観
ロピア名古屋みなと店 施設概要
●所在地: 愛知県名古屋市港区砂美町1-5名古屋みなとショピングセンター2階
●オープン日: 2023年11月29日
●営業時間: :10:00~21:00
●駐車台数: 680台

 今回オープンした名古屋みなと店は、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園」駅から直線距離で約750mの場所、「ニトリ」「ダイソー」などが入るショッピングセンター(SC)「名古屋みなとショッピングセンター」内にある。同SCの2階部分、「トイザらス」の退店跡に出店した。

 同SCは交通量の多い幹線道路「名古屋市道名古屋環状線」沿いにある。周辺は鉄鋼流通業者が集積する、いわゆる鉄鋼団地が形成されており、マンションや商業施設、遊戯施設なども点在する。

 名古屋市港区は人口約14万人と市内16区の中で最も人口密度が低いものの、周辺は競争が激しく、店舗から約90mの至近に「タチヤみなと店」、約180m離れた場所に「カネスエ砂美店」、約1.2㎞の場所には、210を超えるテナントが入る大型商業施設「ららぽーと名古屋みなとアクスル」もある。

 名古屋みなと店の売場を見ていこう。売場面積(筆者歩測)は約660坪で、ロピアの標準と比べると

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