新しいMD投入!サミットららテラスHARUMI FLAG店の売場づくり徹底解説

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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サミット(東京都/服部哲也社長)は2024年2月29日、東京都中央区に食品スーパー(SM)「サミットストアららテラス HARUMI FLAG店」(以下、ららテラスHARUMIFLAG店)を開店した。五輪選手村跡地にできた商業施設の核店舗としての出店で、サミットがめざす新しい商品政策(MD)の要素を導入した店づくりに挑戦している。

サミットストア ららテラス HARUMI FLAG店

サミットストア ららテラス HARUMI FLAG店

〒104-0053 東京都中央区晴海5-2-31
電話:03-3533-3310
都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅より徒歩17分

商品の独自化めざし4つの要素を追求

羽山正浩店長
「HARUMI FLAGは若いファミリー層の多い新しい街。住民の皆さんの生活、そして街の活性化に貢献できる店をめざします」

 ららテラスHARUMIFLAG店が開業したのは、都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅から南西へ約1㎞にある三井不動産(東京都)が開発した「ららテラス HARUMI FLAG」の1階。「ららテラス」は、都市近郊生活者へ「洗練されたライフスタイルの提供」をめざす商業施設で、同施設ではクリニックモールやフィットネスジム、ドラッグストア、ファミリーレストラン、100円ショップなど、日常使いのテナント39店舗を集積した。なお、サミットが三井不動産の商業施設に出店するのは初となる。

 同施設は、2021年に開催された「オリンピック競技大会(2020/東京)」の選手村跡地で、大規模都市開発を進めるHARUMI FLAGエリアの中心に位置する。

 現在の商圏人口は、半径0.5㎞圏内に4509世帯/9548人、1㎞圏内に1万6229世帯/3万3243人、1.5㎞圏内に3万1555世帯/6万1783人。HARUMI FLAGは24年1月から住民の入居が始まったばかりで足元の人口は限定的だが、今後さらに入居が進むこと、また周辺では現在も高層マンションが建設中で、さらなる人口増が期待できるエリアだ。世帯特性としては、小学生以下の子供を持つ若いファミリー層が多い。

 至近の競合店は少ない。店舗から1.5㎞ほどの豊洲エリアには、同じく三井不動産の商業施設「ららぽーと豊洲」内にある「フードストアあおき東京豊洲店」のほか「文化堂豊洲店」が、店舗から1㎞ほどの勝どきエリアには「ライフ勝どきミッド店」(23年10月オープン)などがあるが、足元の晴海エリアではマルエツ(東京都)の250~300坪サイズの店が2店あるくらいだ。

 こうしたなかサミットは、

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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