消費者4500人が回答、支持される理由はこれ!食品PBのイメージと利用動向調査
食品小売業界では、大手流通グループからローカルチェーンまで、さまざまな企業がプライベートブランド(PB)を展開している。消費者は数多く存在する食品PBをどのように利用し、どんなイメージを持っているのだろうか。本誌恒例のmitoriz(ミトリズ:東京都/木名瀬博社長)のアンケート調査から食品PBの利用実態に迫る。
利用者数は「トップバリュ」がダントツ
mitorizは、全国50万人以上のアクティブユーザーから月間1000万件のレシートデータを収集する消費者購買行動レポートデータサービス「マルチプル ID-POS購買理由データPoint of Buy」(ポイント・オブ・バイ:以下、POB)を運営し、消費者の購買行動やその背景などを分析している。
2024年2月1~15日、POB会員4528人を対象に、食品スーパー(SM)のPB商品の利用状況に関するインターネットアンケートを実施した。回答者の平均年齢は49.6歳で、女性の割合は53.3%。居住地別では関東が約4割、近畿が約2割を占めている。
まず、最も購入しているPB(図表❶)は全国では「トップバリュ」(グリーンアイ、ベストプライスなどを含む)がダントツで多く、「セブンプレミアム」がこれに次ぎ、「業務スーパー商品」「CGC商品」「みなさまのお墨付き」「CO・OP商品」「くらしモア」「情熱価格」「くらし良好」の順で続く。
居住地別でみると、北海道・東北では「トライアルPB」(9位)、北陸・甲信越では「アクシアルブランド」(7位)、「ベイシアプレミアム」(10位)、「大阪屋PB」(10位)、関東では「Vマーク」(8位)、東海では「カネスエPB」(3位)、「Vセレクト/クオリティ/プレミアム」(4位)、「Style ONE」(7位)、近畿では「万代選品」(6位)、「スマイルライフ/ライフプレミアム」(8位)、中国・四国では「ハローズセレクション」(3位)、「D-PRICE」(4位)、「Style ONE」(9位)、「トライアルPB」(10位)、九州・沖縄では「トライアルPB」(3位)、「カークランドシグネチャー」(10位)も上位10ブランドにランクインした。
子育て世代、高年収世帯に支持されているPBは?
次に、「トップバリュ」「セブンプレミアム」「業務スーパー商品」「CGC商品」「みなさまのお墨付き」「CO・OP商品」「くらしモア」「情熱価格」の上位8ブランドを対象に、PB商品を利用している人の購買動向を比較した。
「脱」競争のPB戦略 の新着記事
-
2024/03/30
ヒット商品多数!名物MDが教える、商品開発メソッドとは? -
2024/03/30
開始から3年超!ライフの自然派PB「ビオラル」の圧倒的な強みと克服すべき課題とは -
2024/03/29
実は究極のSPA?製造機能取り込み進化する、ロピアの商品開発戦略とは -
2024/03/29
一般スーパーの倍の売上を実現!ツルヤの圧倒的な商品力を徹底分析する -
2024/03/29
青果のPBづくりが秀逸なヤオコー 新健康PB登場で売場に表れた変化とは -
2024/03/28
外販事業も拡大!自社工場を強みとするクイーンズ伊勢丹のSPA型商品開発戦略とは
この特集の一覧はこちら [12記事]
関連記事ランキング
- 2024-09-10食品スーパー売上高ランキング2024 上位の順位変動が示す弱肉強食
- 2024-09-103期以上連続増収増益SMは3社、前年と同じ顔触れ ヤオコーとあと2社は?
- 2024-10-01トライアルら出店でスーパーマーケット超激戦区に、宮城県利府エリアの勝者は?
- 2024-09-11「PLUS」業態の最新店「肉のハナマサPLUS 押上店」をレポート!
- 2024-09-30セブン&アイと外資、オーケー関西進出後…専門家が語る流通業界再編のゆくえ
- 2024-09-17中国・四国の小売業県別売上ランキング2024 売上高8000億円超!新生フジが存在感
- 2024-09-25市場規模拡大、寡占化進行!小売業12業態、最新市場規模&占有率2024
- 2024-09-14関東の小売業都県別売上ランキング2024 オーケー、ベルクが2ケタ増収!
- 2024-10-02ミドルシニア特化の旗艦店、ヤオコー久喜吉羽店の売場づくりを徹底解説!
- 2024-09-25独自調査で判明!食品スーパー、市場規模&市場占有率2024