カスミ新業態、ブランデつくば並木店と研究学園店の戦略、売場づくりを徹底解説!

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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見るべき店大

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長、以下:U.S.M.H)傘下のカスミ(茨城県/山本慎一郎社長)は、茨城県つくば市内に新業態「BLANDE(ブランデ)」を立て続けに2店舗オープンした。それぞれ異なるテーマを掲げ、売場づくりから、品揃え、商品、店舗オペレーションまで従来と大きく異なる店舗開発に全社を挙げて挑戦している。

閉塞感を打ち破る“起爆剤”をつくる!

 カスミが新業態「ブランデ」をオープンした茨城県つくば市は、同社本社がありすでに9店舗を展開する“お膝元”だ。新業態開発に至った背景についてカスミの山本慎一郎社長は「現代のライフスタイルに即した新しい店づくりによって、全社を活性化させる“起爆剤”とするため」と説明する。

 業態の垣根を越えた競争が激化するなかカスミはここ数年、既存店売上高や客数の前年割れが続く傾向にあった。2016年以降は出店ペースが減速し、改装によって旗艦店の「フードスクエア」への転換が増えたことで、“旗艦フォーマットのスタンダード化”も進んでいた。

 こうした閉塞感を打ち破るべく2021年3月、カスミは全社プロジェクト「新業態開発プロジェクト」を始動。出店余地を広げられるような、既存のフォーマットとは一線を画す新業態の開発を推進してきた。

 カスミの新業態開発はU.S.M.Hグループの経営戦略上でも重要な意味を持つ。U.S.M.Hでは20~22年の中期経営計画において、「突き抜け鮮度」「商品との出会い」「エンリッチ」「繋がり創出」の4つの価値を提供することで、生活者に愛着を持ってもらえるフォーマットの創出を掲げる。すでにマックスバリュ関東(東京都/島田諭社長)は「マックスバリュおゆみ野店」(千葉県千葉市:20年10月改装オープン)を、マルエツ(東京都/古瀬良多社長)は「マルエツ船橋三山店」(同船橋市:21年2月開業)を、ともに「体験」を重視した新たな旗艦店として開業しており、こうした流れのもと、今回カスミも満を持して「ブランデ」をオープンしたかたちだ。

ウエルシア薬局と融合した店づくりに挑戦

BLANDEつくば並木店
BLANDEつくば並木店
●所在地: 茨城県つくば市並木4-3-2
●電話番号: 029-875-5232
●売場面積: 2353㎡
●年商目標: 16億円

 「ブランデ」はすでに1月28日に「つくば並木店」を、2月17日に「研究学園店」を開店しているが、2店の店づくりは大きく異なっている。「まずは出店立地を確保し、そのうえで商圏に求められるカテゴリーや機能を付加する」(同社広報)方針だという。

 では、具体的にどのような店づくりを行っているのか。まず1号店の「つくば並木店」は、つくばエクスプレス「つくば」駅から南東約4.5km、常磐自動車道「桜土浦」インターチェンジからほど近くの住宅街の一角に立地する。

 同店の特徴は、

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