ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2021!巣ごもり需要による需要増鮮明、価格重視の傾向も続く

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、感染予防関連や巣ごもり需要による需要の拡大で、ホームセンターの業績は好調に推移している。staticnak1983/istock

巣ごもり需要による需要増鮮明に、消費者の価格重視の傾向も続く

ダイヤモンド・ホームセンター誌では毎年、ホームセンター(HC)の店頭で業績貢献度の高かった新商品についてHCの商品部にアンケートを実施し、その中で最もポイントの高かった商品を表彰している。17回目を迎えた受賞商品を発表する。2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、新型コロナ)による影響で、感染予防関連や巣ごもり需要による需要の拡大で、HCの業績は好調に推移している。今年のアンケートも、新型コロナの影響を受けた結果となった。

ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2021表彰商品一覧
●選定方法
全国約80社のHCアンケートを発送。アンケートは、「DIY用品」「ガーデニング」「カー用品」「ペット」「リフォーム・住宅設備機器」「エクステリア」「インテリア」「家電・照明」「文具・家庭用品」「資材」「プロユース」の11部門をさらに74の中分類カテゴリーまで設定(「他」含む)。2019年夏~20年夏に発売された新製品を対象とし、「最も貢献した商品」について仕入担当者が回答。回答方式は記名式。一部季節性のある商品はそれ以前の発売日の商品、ブランドとしては既存商品だがリニューアルやラインアップを拡充した商品も受賞対象とした。上記回答に有識者およびダイヤモンドホームセンター編集部による投票の合計から、各カテゴリーの中から最も回答が多かった商品を「ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2021」として選定した。
●回答企業は、下記の25社(五十音順)(回答バイヤー数189名)
アイリスプラザ ダイシンカンパニー、アイリスプラザ ユニディカンパニー、アヤハディオ、イオンスーパーセンター、いない、カインズ、カンセキ、きたやま、グッデイ、コメリ、佐久本工機、さとう、サンデー、島屋、ジョイフルエーケー、ジョイフル本田、テーオーリテイリング、ナフコ、ニシムタ、西村ジョイ、ホームセンターみつわ、ホームセンターヤスサキ、マキバ、祐徳自動車、ユーホー

業績貢献度で「販売数量」が「売上高」上回る

グラフ1 業績への貢献度 指標別回答比率(全部門の平均) 全部門のアンケート結果を集計した、業績への貢献度(ヒット商品が経営指標の何に貢献したのか?)の回答率がグラフ1である。

 これまで、「売上高」が60%前後で推移して、回答率でトップだったが、今年は「販売数量」が前年から約30ポイント(pt)伸ばして70・3%となり、逆に「売上高」は10pt以上下げて47・5%となったことで、順位が入れ変わった。

 2020年は新型コロナにより、HCは未曾有の好業績となっている。販売数量と売上高は表裏一体の関係なのだが、まさに20年は“モノが売れに売れた”年だったということだろう。

 「利益額」の回答率も前年から伸びている。これも、新型コロナで値引きやイベントなどの販売促進政策を自粛した結果と思われる。

昨年に続いて「価格(値ごろ感)」がトップ

グラフ2 業績に貢献した要因 項目別回答比率(全部門の平均) ヒット商品が業績に貢献した要因を選択してもらった結果(回答率)がグラフ2である。

 全体的な回答率の傾向に大きな変化はなかった。

 また「価格(値ごろ感)」「ブランド力」「新規機能性」の上位3項目も同じだった。

 今年、回答率が最も高かったのは「価格(値ごろ感)」だ。「価格(値ごろ感)」は、18 年、19年は2位だったが、20年、21年と40%を超えている。価格にシビアになっている消費者の購買傾向の現れとみていいだろう。

 価格訴求力だけでは、ヒット商品は生まれない。商品の持つ信頼性や機能と併せ持った値ごろ感が求められる。今年は「ブランド力」が2位、「新規機能性」が3位と順位が入れ替わったが、この2項目が上位に挙がるのは必然だ。

 ちなみに「ブランド力」は、2年前の19年は1位。「新規機能性」は17年、18年が1位である。

 4位以下の項目は、この数年の順位に変化はない。

 ただし、「売場提案(販促強化商品)」「メーカーの広告力」「環境・ユニバーサルデザイン」の3項目は回答率を上げているのが特徴だ。

 「売場提案」は、売場サインやPOPを充実させたり、サンプルを設置したりなど、顧客接点を増やした事例が目立つ。ヒット商品を育てるために、広告力と同時に、メーカーとの協業は欠かせなくなっている。

 「環境・ユニバーサルデザイン」は、3・4%と比率は小さいが、19 年の1・2%からは約3倍伸長している。高齢者や女性にも使いやすいなど、従来のユーザーの幅を広げる商品がヒット商品となることをうかがわせる結果だ。

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