スーパーマーケット売上高ランキング2023 ライフ、ヤオコー、オーケー成長を維持

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小売業ランキング1280

 2023年の1000社ランキングに入った食品スーパー(SM)企業は314社で、前年から10社減少した。本稿ではこのうち286社までを掲載している。314社の総売上高は18兆4473億円で、前年の18兆4831億円から400億円ほどの減少に転じている。

 22年のランキングでも、西友(東京都)、ダイエー(東京都)、イズミヤ(大阪府:現 イズミヤ・阪急オアシス)の3社の売上高をSMの分類に新たに加算したことを勘案すると、実質的には対前年比約1000億円減となっており、2年連続での減少となっている。

 多くの企業が増収に沸いたコロナ特需を経て、社会が日常を取り戻し始めている今。SM業界は各社の実力がそのまま業績の明暗を分けるフェーズに入っている。

首位ライフは積極出店と商品力向上で安定成長続く

 上位企業を中心に各社の業績を見ていきたい。

 今回も首位に立ったのは、首都圏と近畿圏の2エリアで約300店舗を展開するライフコーポレーション(大阪府:以下、ライフ)だ。23年2月期の売上高は7652億円(新収益認識基準適用のため前期比較なし)、当期純利益は対前期比13.9%減の129億円だった。なお、同社の決算資料によると連結営業収益は旧基準ベースで同2.3%増となっており、実質的には増収減益決算となっている。

今回も首位に立った首都圏と近畿圏の2エリアで約300店舗を展開するライフコーポレーション

 ライフは近年、積極的な新規出店および既存店の改装を進めているほか、ネットスーパー事業のエリア・業容拡大、健康・自然志向のプライベートブランド(PB)「BIO-RAL(ビオラル)」をはじめとする独自性の高い商品開発を推進。これらの取り組みが好調に推移していることで、販売に大きく寄与している。

 このうち出店戦略に関しては、

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記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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