クスリのアオキHD、全店を生鮮導入の「フード&ドラッグ」に変える戦略とは

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フード&ドラッグメインイメージ

300坪タイプをフード&ドラッグに全転換

 中期経営計画「Vision2026」では、①フード&ドラッグへの転換、②調剤併設率70%、③ドミナント化への移行の3つの重点施策を掲げている。

 まずフード&ドラッグへの転換については、これまで出店してきた300坪型と450坪型の中間にあたる400坪型の展開を進めている。300坪では競合との同質化競争に巻き込まれ、450坪は多店舗展開が難しいためで、他社と差別化できる新たな標準フォーマットに位置づけている。生鮮(青果・精肉)を導入し、調剤薬局も併設するというのが基本的な構成で、「タイパ(タイムパフォーマンス)」「ワンストップ性」に対するニーズが高まるなか、そうした需要を大きく取り込めるフォーマットだ。

 中計2年目に入り、400坪型の売場づくりや商品政策(MD)を300坪型の店舗に波及させるという取り組みも進めている。(22年度)上期までにすでに226店舗で改装を行い、下期にも約30店舗の改装を予定している。具体的には

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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