盤石!人口減少エリア主戦場なのに成長続けるヨークベニマルの強さの正体!
肥沃なマーケットを求めて“南下政策”が進行中!?
さて、これまではルーラルなエリアでのドミナント構築に力を入れてきたヨークベニマルだが、近年は茨城や栃木などの北関東エリア、仙台市の中心部など、人口が密集するエリアに進出する動きを見せている。
ヨークベニマルはここ数年、年間7~10店舗のペースでコンスタントに出店してきたが、21年2月期は新規出店よりも既存店の活性化に力を入れる方針を打ち出しており、新規出店は5店舗にとどまる見通しだ。
21年2月期に新規出店した店舗を見ると、3月に「日立滑川店」(茨城県日立市)、11月には福島県郡山市の中心街に「郡山島店」をオープンしている。来年初頭には「つくばさくらの杜店」(茨城県つくば市)の出店を計画しており、栃木県宇都宮市内に新たな都市型小型店を出店するという噂もある。これらはいずれもヨークベニマルの既存商圏と比較すると人口が多いエリアへの出店であり、同社が肥沃なマーケットを求めて“南下”している様子がうかがえる。
本特集でもレポートしているが、遡ること2年前、ヨークベニマルは標準の約半分となる売場面積約300坪の小型フォーマットの実験店を仙台市街からほど近い場所に出店している。小型フォーマットはヨークベニマルの“南下政策”のカギとなるか。布石はすでに打たれている。
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本特集では、「店・売場づくり」「価格政策」「商品」とさまざまな角度からヨークベニマルの強さの秘密に迫っている。ヨークベニマルの強さを研究し、学ぶことで、年を追うごとに人口減少・少子高齢化が顕著になる日本で、「地域でお客の支持を獲得し続けるために何をすべきか」という難問の答えが浮かび上がってくるはずだ。
ヨークベニマル会社概要
※店舗数は2020年11月現在、休業中の2店舗含む
本部所在地 | 福島県郡山市朝日2-18-2 |
代表者 | 真船幸夫 |
設立 | 1947年6月12日 |
資本金 | 99億2700万円 |
売上高 | 4386億3700万円(2020年2月期) |
総店舗数 | 234店舗(福島79、宮城60、山形22、栃木31、茨城42) |
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