盤石!人口減少エリア主戦場なのに成長続けるヨークベニマルの強さの正体!

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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セブン&アイグループのSM戦略のカギを握る!

 1973年にイトーヨーカ堂(東京都/三枝富博社長)と業務提携し、社名を紅丸商事から現社名に変更して以来、ヨークベニマルはセブン&アイ・ホールディングス(東京都/井阪隆一社長:以下、セブン&アイ)グループに属してきた。2006年には、セブン&アイ誕生に合わせ、完全子会社となった。いまやセブン&アイグループの看板ブランドとなっている「セブンプレミアム」は、ヨークベニマル現会長の大髙善興氏の発言がきっかけとなりプロジェクトがスタートしたのは業界内では有名な話だ。

ヨークベニマルの外観
1973年にイトーヨーカ堂と業務提携し、社名を紅丸商事から現社名に変更して以来、ヨークベニマルはセブン&アイ・ホールディングスグループに属してきた。

 ヨークベニマルは、セブン&アイグループが現在推し進める首都圏SM戦略のカギを握るともいわれている。20年6月に誕生したセブン&アイのSM事業会社、ヨーク(東京都)の社長を務める大竹正人氏は、ヨークベニマル出身。現在、ヨークが既存店からの転換を進めている新屋号「ヨークフーズ」の店舗では、ヨークベニマル総菜部門の開発・運営を担うライフフーズ(福島県/松崎久美社長)のアウトパック総菜を導入するなど、“ベニマル流”の取り組みが随所に見られる。

 ヨークベニマルは、セブン&アイグループの「食」にかかわる戦略の中心的役割を担っているといっていい。

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