ヤオコー新業態「フーコット」の全貌 1号店の売場づくりと強み、課題を徹底分析

調査・文=矢野清嗣
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ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は8月3日、子会社のフーコット(埼玉県/新井紀明社長)を通じ、ディスカウントスーパー「フーコット」の1号店を埼玉県飯能市にオープンした。2月の新会社設立から半年、ついにオープンしたヤオコーの新フォーマットの全貌に迫る。
(調査日:8月8、12日)※本文中の価格はすべて本体価格

「エイヴイ」をベースに総菜売場を導入!

 ヤオコー子会社フーコットが8月3日にオープンした「フーコット飯能店」(以下、飯能店)は、西武鉄道池袋線「飯能駅」から直線距離で約2.1㎞の場所にある。埼玉県の南西部、東京都青梅市と接する県境に位置する飯能市の人口は約7.9万人。埼玉県を地盤とするヤオコーにとって、飯能市はいまだ出店のない“空白地帯”であり、フーコット出店により初進出を果たした格好だ。

フーコット飯能店

 21年3月に退店した「スーパーアルプス飯能新光店」の跡地に居抜き出店した飯能店。「マツモトキヨシ」「西松屋」「ダイソー」などが隣接し、近隣型ショッピングセンター(NSC)を形成する。

 売場面積は約850坪(歩測)。売場のスタイルは、ヤオコーが17年4月に完全子会社化した神奈川県地盤のディスカウントスーパー、エイヴイ(神奈川県/八塩直之社長:屋号はエイビイ)を踏襲しているようだ。エイヴイは、21年2月開業の「スーパーマーケットARAI」(埼玉県熊谷市)を「経営指導」というかたちで実質的に運営している。スーパーマーケットARAIの売場面積は約750坪と飯能店よりやや小ぶりだが、冷凍食品・アイスクリーム、酒類などの配置が異なるものの基本的な売場配置はほぼ同じとなっている。

 ヤオコーの完全子会社の運営であるものの、「フーコット」の店舗では、ヤオコーのプライベートブランド(PB)である「Yes !」シリーズ、傘下の小川貿易の輸入商品のほか、ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長)との共同開発PB「スターセレクト」などヤオコー既存店で見られるオリジナル商品は導入していない。これもエイヴイと同様のスタイルだ。

 大きく異なるのは、飯能店が総菜を導入している点だ。飯能店の売場スペース構成比を見ると(図表❶)、

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