8期ぶり黒字転換、経営破綻からビジョンメガネが復活できた理由

取材・文:森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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オリジナルブランドの構成比は約5割

 23年3月現在、ビジョンメガネは、関西、関東、中部、九州において104店( 直営100店、FC4店)を展開している。この数は業界で上位12~3位。さらに、同社の親会社で安東社長が社長兼CEOを兼任するE2ケアホールディングス(大阪府)としてみると、店数は200店強となり同6~7位となる。なお、ホールディングス傘下にはビジョンメガネのほか、弐萬圓堂を展開するアコール(宮城県/佐藤眞佐徳社長)、都心部でアイウェアのセレクトショップを手掛けるPOKER FACE(東京都/清水崇生社長、店名も同名)が名を連ねる。

 さてビジョンメガネは、経営破綻から再建するにあたり、一時は価格訴求型のビジネスを志向したこともある。しかし独自商品が充実する品揃え、接客、またアフターフォローなどを以前から得意としてきた経緯を踏まえ、現在は高付加価値型ビジネスに注力している。

 あらためて同社の店舗政策について紹介すると、標準フォーマットは売場面積30~50坪。立地は郊外が中心で、地域密着型の店舗運営を特徴とする。関西や関東の都心部では商業施設のテナントに入っているケースも少なくない。

 1店あたりの取扱商品数は800~1200本。このうちオリジナルブランドの商品構成比率と売上高構成比(フレーム)はともに約5割にも上り、競合店との差別化に威力を発揮している。

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