編集部が6つのテーマから厳選! 業界関係者が今、見るべき26店
新型コロナウイルス感染拡大で、食品小売業界を取り巻く環境は一変し、いまも大転換期の渦中にある。非接触ニーズの高まりを追い風に、ネットで買物を済ませる人が一気に増え、リアル店舗の価値はこれまで以上に問われている。そうしたなか今、リアル店舗には何が求められているのか。 これを明かにするべく『ダイヤモンド・チェーンストア』編集部では、食品小売業界で注目される6つのテーマを洗い出し、その領域で先進的な取り組みを実践している26店を厳選。消費者の支持を得る秘訣を取材した。
大手チェーンに負けない!
ローカルスーパーの独自戦略
1つ目のテーマは「話題のローカルスーパー」だ。大手食品小売企業がM&A(合併・買収)により勢力を増すなかでも、独自の施策で唯一無二の存在感を発揮するローカル食品スーパー(SM)が各地に存在する。
静岡県を中心に店舗展開し、コロナ禍で相次いで新業態開発を進めているタカラ・エムシー(上野拓社長)、京都府・下鴨の地で営業し、その選りすぐりの品揃えで全国各地からファンが訪れるフレンドフーズ(藤田俊社長)、SNS映えするフルーツサンドで一躍全国的に有名になった大和(愛知県/大山皓生社長) に焦点をあて、たとえ規模は大きくなくとも選ばれる、各社の取り組みを紹介する。
テーマ2つ目の「最先端の商業施設」では、時代をリードする施設開発の今に迫った。“100年に1度”ともいわれる大規模再開発が進行する東京・渋谷に2020年に開業し話題を集めた大型複合施設「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」を例にとりあげる。