アイリスグループ、仙台市中心部の商店街に新店舗=地域活性化目指す

時事通信社
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アイリスオーヤマ アイリスグループは4日、地域活性化を目指し、仙台市中心部の「ハピナ名掛丁商店街」に、ホームセンター「ダイシンネクスト名掛丁店」を開店した。これまで郊外で展開させていた同店舗の業態を「都心型ホームコンビニエンスストア」をコンセプトに変更し、女性向けの美容家電やペット用品などを中心に約2600点をそろえた。

 進出のきっかけは、グループ会社社員が昨年末から今年初頭にシャッターが降りた店舗があるのを発見したことだった。報告を受けたグループ会長の大山健太郎氏が「シャッター街を無くしたい」と、店舗運営会社ダイシンカンパニーの山田憲弘社長に協力を呼び掛け、出店が決まった。

 山田社長は「東日本大震災の発生時には店長をしていた。被災直後に店を開けるかどうか迷ったが、並んでいた約200人に問いかけ『開けてほしい』という要望を受け開店した。そうした地域と寄り添うのが会社のアイデンティティで、商店街を盛り上げる店にしたい」と話した。

 名掛丁商店街振興組合の安住浩一理事長は「名掛丁には1日5万~6万人の通行量があるが、まだコロナ禍前の8割程度。最近はドラッグストアやカフェなどが多いのでこうした物販店舗の出店で、ほかの店舗もできると示してもらえれば」と期待を述べた。

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