22年9月1日号 サステナブルリテイリング

DCS9.1表紙今、食品小売業界では、「SDGs(持続可能な開発目標)」や「サステナビリティ」といった活動が社会貢献の枠を越え、経営戦略上の重要施策として注目を集めています。背景にあるのは、世界的なインフレに円安、燃料高に伴う電気代や原価の高騰、価格競争の激化、変わる消費者の価値観など、急激な外部環境の変化です。こうしたなか各社はどのような活動を展開していくべきか。先進的な事例や専門家による寄稿を交えて、これからの食品小売業とサステナビリティ推進におけるヒントを提示します。

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編集後記

国内で、クイックコマースの事業開始が相次いでいます。それもコンビニ寄りではなく、普段の食ニーズを満たす食品スーパーの機能を満たそうというサービスが目立ちます。 この場合、消費者の支持を得るには鮮度、品揃えに加えて価格も重要。狭いエリアを対象に注文から数十分~1時間以内で配送するため、再配達もなく配送効率は高いわけですが、利益を確保するには客数は元より仕入れ、MDの巧拙がカギを握ります。 さらなる焦点は、そのビジネスがワークする商圏が幾つあるか、そして都心部(東京では山手線の内側)を超えて成立し得るのか?非常に面白くなってきました。

阿部

先日、眼鏡を新調しました。前の眼鏡は6年以上使用しており、レンズは傷だらけで、視力もかなり落ちていたからです。これまでは安価なチェーン店で購入していたのですが、今回は思い切って百貨店に入居している高級そうな店舗に行きました。そこで驚いたのが、接客レベルの高さです。商品知識の豊富さはもちろんのこと、言葉遣いや細かい所作まで上品で、ふだんの買物体験とのギャップを感じました。 構造不況に苦しみ、コロナ禍でさらに厳しい状況にある百貨店ですが、百貨店ならではの特別な買物体験はやはりお客の記憶に残ります。こうした強みを武器に粘り強く頑張ってほしいと、一消費者ながら思いました。

松尾

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