認知率は8割近くと高いが腸活実施経験者は3割強

ライター:山田 陽美
Pocket

腸活実施者の6割近くがヨーグルトを摂取

 腸活を訴求した商品が数多く発売されているが、腸活実施者に腸活を目的として摂取している食品を聞いたところ、全体では「ヨーグルト」が57.3%と最も高くなった。ヨーグルトの整腸効果は広く認知されており、実際に腸活として活用している人が多いようだ。

ドリンクヨーグルトのイメージ
腸活実施者に腸活を目的として摂取している食品を聞いたところ、全体では「ヨーグルト」が57.3%と最も高くなった(写真はイメージ i-stock/Fascinadora)

 ヨーグルトのなかでも腸活に特化した森永乳業の「ビヒダスヨーグルト便通改善」は、効果を実感した人の継続購入につながっている。また、サラヤでは、食物繊維「イヌリン」による腸活と食後血糖値上昇抑制の2つの機能を持つ腸活シロップ「ラカントフローラビオ」をこの春に発売。ヨーグルトと一緒に摂ることで、腸活の効果が高まる。

 ヨーグルトに続くのが、発酵食品の代表である「納豆」(39.4%)、「乳酸菌飲料」(32.9%)の順となった。発酵食品であり、食物繊維も豊富な納豆は腸活に欠かせない食品といえそうだ。乳酸菌飲料も手軽に摂取できるため、生活に取り入れやすい。

 今後、摂取したいと思う栄養素を聞いたところ、全体では「食物繊維」が35%で最も高く、「乳酸菌」(34.5%)、「ビタミンC」(29.5%)、「ビフィズス菌」(24.8%)、「たんぱく質(プロテイン)」(24.4%)の順となった。腸活実施あり層では「乳酸菌」「ビフィズス菌」「食物繊維」を選択する割合が5割を超えた。

 こうした調査結果から、「腸活」の認知は非常に高いものの、「腸活実施者」はまだまだ少ないといえる。身近な食品から腸活に取り組む意識をさらに高めていく必要がありそうだ。

1 2

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態