ネットスーパー売上100億円が射程圏内に! ライフ2021年度上期決算まとめ

2021/10/08 05:55
Pocket

ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は10月7日、2022年2月期上期の決算説明会を開催した。緊急事態宣言の延長が繰り返された中、ライフの業績はどう推移したのか。

ライフ

営業利益は前期実績を下回るも……

 ライフの2022年2月期上期連結業績は、営業収益が対前期比0.1%増の3870億円、営業利益が同9.8%減の152億円、経常利益が同10.0%減の156億円、四半期純利益が同7.9%減の107億円だった。

 記録的な好決算だった前期の反動減が懸念された22年2月期上期決算だったが、巣ごもり消費の勢いは衰えることなく、営業収益は前期から横ばいだった。利益面を見ると、食品を中心に各部門の粗利益率が改善したことにより、売上総利益、営業総利益はともに前期を上回ったものの、人件費をはじめとした販管費がかさんだ影響で(同2.8%増)、営業減益となっている。

 ただ、減益と言っても、ライフは期初発表の通期業績予想で、営業利益190億円、経常利益200億円、当期純利益125億円という目標を掲げている。つまり、上期だけで通期の利益目標の約8割を稼いでいることになる。

 既存店売上高は同1.8%減だった。客数が同1.8%増と伸長した一方で、客単価が同3.5%減(いずれも既存店ベース)となった影響で前期実績を下回った。ただ、これも21年2月期の既存店売上高が同8.5%増という“異常値”だった影響が大きく、全店売上高は前期から横ばいとなっている。

1 2

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

ダイヤモンド・チェーンストア編集部紹介サイトへ

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態