ツルヤに原信、西友、ラ・ムー 有力企業ひしめく激戦地、長野・安曇野で勝者となるのは…?

調査・文:矢野清嗣
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長野県中央部、松本盆地の北西部に位置する安あずみの曇野市。人口約9万人のこの地では昨今、食品スーパー(SM)やディスカウントストア(DS)間の競争が激化している。状況をさらに混とんとさせつつあるのが、今年5~6月にかけての、ツルヤ(長野県/掛川健三社長)の「穂高店」、アクシアル リテイリング(新潟県/原和彦社長)の「原信安曇野店」の相次ぐ出店である。北信越を代表する2社の進出は、安曇野エリアの競争環境にどのように作用しているのか。現地で調査した。(調査日:2022年10月2~4日) ※価格はすべて税抜

●エリア概要
2つのエリアで激戦繰り広げられる

 安曇野市は、2005年に穂高町、豊科町、明科村など5つの町村が新設合併して発足した経緯がある。今回調査対象としたのは、旧穂高町(以下、穂高エリア)と旧豊科町(以下、豊科エリア)の2つの地域。いずれも市内を縦貫する国道147号線付近が商業集積となっている。

 穂高エリアには、ツルヤ穂高店のほか、同店から南へ約500m離れて「ラ・ムー穂高店」、さらに500mほど南に「デリシア穂高店」、北西へ約1㎞離れたJR大糸線「穂高」駅近くに「西友穂高店」がある。一方の豊科エリアでは、長野自動車道「安曇野IC」からすぐの場所に「原信安曇野店」、そこから約1.3㎞西に「西友豊科店」、同店から南西約400mに「イオン豊科店」が存在。コンパクトなエリアの中に、食品小売だけでこれだけのプレーヤーが群雄割拠しているのだ。

 この激戦地に、ツルヤ、原信が相次いで出店したことで、競争状況はさらに熾烈なものになっている。ここからはツルヤと原信を中心に、各店舗の状況を詳しく見ていく。

●ツルヤ穂高店
最強の布陣でNSCを形成

 まずは「ツルヤ穂高店」。同社は昨今、新規エリアである群馬県での出店が注目を集めている(直近でも10月13日に「吉岡店」をオープンし同県内3店舗体制となった)。しかし、本拠長野でも店舗空白地はあり、安曇野市はその1つであった。言い換えれば長野県内でも出店余地はまだ残されているということだ。店舗概要についてはPart1を参照されたいが、NSCをともに形成する「ツルヤ」「マツモトキヨシ」「セリア」「ケーヨーデイツー」「無印良品」というラインアップは、“最強の布陣”といえるだろう。

 売場面積はツルヤ最大級の約2900㎡。生鮮は壁面を中心に配置され、売場スペース構成比は19%とSMとしてはやや低い。逆に日配は24%で、とくに冷凍食品・アイスクリームが13%と高い。このほか加工食品は29%、酒類が10%、菓子と日用品が各9%となっている。

ツルヤ穂高店レイアウト
ツルヤ穂高店レイアウト

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