アパレルをオワコン化させているのは「人災」であるこれだけの理由

河合 拓
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世界のアパレルビジネスについて、海外のアナリストと意見交換をしてゆくと、日本が「周回遅れ」どころか、なんど回っても追いつかないほどその差は離れていることが分かる。今回は、日本の市場もさることながら、ビジネスモデルそのものも世界で競争できる状況ではないこと、また、産業界は大きな転換点にありながら「既得権益」によって、産業界の新陳代謝が全くすすんでいない実態を解説する。

余談だが、先日、私はIFIビジネススクールで卒業生を送り出した。彼らに半年かけて教えたことはたった2つだ。一つは、「既成概念を疑え」ということ。もう一つは、「すべてを最終消費者にとっての満足度を基準に考えよ」ということだ。今期の卒業生は、私の考えをよく理解し、そして、全く既成概念に捕らわれていない素晴らしいビジネスモデルの骨格をつくってくれたようだ。私が最後に彼ら、および、彼らの会社に送った言葉は、あなたたちの戦略立案スキルは自分がおもっている以上に素晴らしいものだ。決して、ビジコンのテレビゲームに興じるが如く、概念設計のみを行ってリアリティのある感覚を忘れないでもらいたい、だった。まだ荒いとはいえ、彼らのつくった「次世代を生き残るためのビジネスモデル」をたたき代に、「30代プロジェクト」を立上げ、現実化することを、彼らの企業の経営者は手伝ってもらいたい。

アパレル産業界の参謀になる人を募集!

やや営業的な内容になるが、本意はそうではないことをくみ取って頂きたい。

今回、IFIビジネススクールの別組織、IFI総合研究所で私が主幹を持つFB(ファッションビジネス)委員会で「DXD2CによるESG経営」研究会を立上げる。

この研究会の目的は、政策立案、企業のデジタル戦略、D2Cモデルや世界最先端のビジネス潮流、Zoomによる海外識者や専門家との直接ディスカッションを通し、10人程度の少人数で、産業界の参謀ともいえる集団をつくることだ。さらに、研究成果をYouTube、書籍出版、雑誌や新聞、メディアへの論考掲載を通し、世の中に発信してゆくプロジェクトも立ち上げる。必要とあればリスクマネーも呼び込み実現化への道程を歩んで頂く。すくなくとも3年は続けたいので、ぜひ応募いただきたい。

対象は、アパレル・小売(プラットフォーマー含む)、商社、工場(海外可)、物流会社、金融機関、報道メディア、デジタルベンダー、コンサルなど。全てオンライン形式で運営する。この論考の最後のページにある「お問い合わせ先」から、企業名、あるいは個人名と役職をご記入頂き、応募をお待ちしている。議論は完全クローズで、完成するまで外に公開されることはない。

 

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