450坪スタイルはほぼ完成!ナルックスからクスリのアオキへの転換店舗にみる進化とは
クスリのアオキが同じく石川県を地盤とする食品スーパー(SM)「ナルックス」の買収を発表したのは2020年6月。それから2年弱の間に同社の店舗の“アオキ化”を進めていった。ここでは転換店舗第1弾となった「スーパーのアオキみずき店」(石川県金沢市)と、最新の転換店舗である「クスリのアオキ松任布市(まっとうぬのいち)店」(石川県白山市)の2店舗を調査。その出来栄えを見てみた。(調査日:1月29~31日 文中の価格はすべて税別)
クスリのアオキ松任布市(まっとうぬのいち)店(石川県白山市)
目と鼻の先でコスモスと競合
松任布市店がある白山市は、金沢市に次ぐ県内第2位の人口(約11万人)を有する。農業と工業が主要産業だが、何といっても、白山市はクスリのアオキが本社を構えるお膝元でもある。
そんな同市に「クスリのアオキ松任布市店」(以下、松任布市店)が開業したのは21年11月24日のこと。20年6月に買収したナルックス(石川県/中西茂宏社長)の「まっとう店」をリニューアルし、クスリのアオキの屋号でリニューアルオープンした。
店舗は、JR北陸本線「松任」駅から歩いて10分ほどの住宅街にある。近隣にはわずか150mの距離にコスモス薬品(福岡県/横山英昭社長)の「布市店」(以下、コスモス布市店)、約700m離れて「大阪屋ショップ松任店」などがある。
直接的な競合店は、やはりコスモス布市店になろう。クスリのアオキとコスモス薬品の“決戦”は北陸に限らず、東海、関東など各地で勃発しているが、ここ松任エリアにおいても目と鼻の先で攻防が繰り広げられているのだ。
ただ、両店舗は松任布市店が生鮮をフルラインで展開するのに対し、コスモス布市店は日配・加工食品に扱いが限られるという点で大きな違いがある。食品の商品構成が違うので、顧客の購買行動も異なる。松任布市店は生鮮を含む品揃え、コスモス布市店は日配品・加工食品の価格の安さがそれぞれ特長となっており、お客は使い分けているようだ。
そう考えると2店舗は意外と共存しているのかもしれないが、やはりワンストップショッピングの利便性の高さを考えれば、コスモス薬品にとってクスリのアオキはやりにくい相手だろう。
理想的な配置・構成の“生鮮ゾーン”
松任布市店の売場面積は約475坪(歩測)。生鮮3品と総菜をフルラインで展開する、クスリのアオキの大型フォーマットの位置づけである。ただし、
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