米インスタカートが上場＝時価総額１．６兆円

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　【シリコンバレー時事】食品宅配サービス「インスタカート」を運営する米メープルベアは１９日、米ナスダック市場に上場した。公募価格（１株３０ドル）を１２％上回る１株３３．７０ドルで取引を終えた。米メディアによると、終値ベースの時価総額は約１１０億ドル（約１兆６０００億円）となった。　

　１４日上場した英半導体設計大手アームに次ぐ大型の新規株式公開（ＩＰＯ）。インフレや急速な米利上げなどを背景に、新興企業の資金調達環境が厳しくなる中、ＩＰＯに復調の兆しが見られるか注目されていた。

　１９日の最高値は、公募価格を４３％上回る４２．９５ドル。２０２３年４～６月期まで５四半期連続で純損益が黒字だったことが投資家から好感されたもよう。終盤にかけては売りが出た。

　メープルベアは、２０１２年創業。カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く。アプリから小売店の食料品を注文すると、個人が買い物を代行し、自宅に配達してくれるサービスを展開している。