ワークマン、店舗受け取り型のECに特化、3月16日に新サイトをオープン

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ワークマン
新サイトでの初年度のEC売上高は30億円を目標としており、そのうち8割以上が店舗受け取りになると見込む。

 作業服・作業用品専門店のワークマンは3月16日、店舗受け取り型のEC(インターネット通販)サイトを開設する。これに伴い、宅配が主体となっている「楽天市場」を通じたECは終了する。

 現状でも同社のEC利用者の67%は店舗受け取りを選択しており、新サイトのオープンによって店舗受け取り型ECをさらに強化する。店舗受け取りは、利用者にとっては配送手数料がかからないほか、ワークマンにとっても物流コストを抑えられるメリットがある。

 ワークマンはアウトドア衣料を中心としたプライベートブランド(PB)商品の販売が好調で業績が急拡大しており、今後は出店を増やしていく。年間25店前後で推移していた新規出店数を2021年3月期から40店に引き上げる。唯一の空白県となっている宮崎県に出店するほか、店舗がない都心部のターミナル駅周辺にも出店を検討する。

 店舗数の増加に伴って、店舗受け取り型ECの利便性が一層高まる。新サイトでの初年度のEC売上高は30億円を目標としており、そのうち8割以上が店舗受け取りになると見込む。受け取り店舗がない地域へは最短で当日、商品を宅配する。

 ワークマンがECで受注している商品の約7割は店舗に在庫があり、店舗に在庫がない場合は通常の納品トラックに載せて店舗に配送している。同社は全国に857店のフランチャイズ(FC)加盟店を展開しており、店舗受け取り型ECは加盟店の売り上げアップにもつながる。

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