注文から最短30分! 西友・楽天が自動配送ロボットによる国内初のオンデマンド配送を実験

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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遠隔でUGVを操作・監視

 配送する商品はつくば駅近くの「西友つくば竹園店」から供給する。配送手数料は110円(税込)。利用者は楽天グループが開発したスマートフォン向け注文サイトから購入商品を選択し、配送場所と時間を指定する。配送枠は1118時の1時間ごとの合計8便。配送中は利用者がロボットの位置情報を把握することができ、到着するとSMSや自動音声の電話で通知が来る仕組みだ。

商品を供給する「西友つくば竹園店」
商品を供給する「西友つくば竹園店」

 配送ロボット「X-Area Robo」(クロスエリアロボ)は、遠隔管制システム「X-Area Remote」(クロスエリアリモート)を使用して遠隔で操作・監視したうえで自動走行する。ロボットには不具合が起こった際に停止する機能を備えているほか、遠隔管制システムにもAIを使った危険予知の機能も搭載。安全面に配慮した設計となっている。今回の実験では保安員がロボットのそばに付くが、「実用化するうえでは、将来的に保安員が必要なくなるようにする」(パナソニックホールディングステクノロジー本部モビリティソリューションズ部部長兼モビリティ事業戦略室エリアサービス事業戦略担当東島勝義氏)とのことだ。

 また、時間指定での配送のほか、注文から最短30分で商品を受け取ることができるオンデマンド配送にも初めて対応する。ロボットの公道走行によるオンデマンド配送が実現するのは国内で初となる。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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