都心店舗網拡大の旗艦店、オーケー銀座店の売場づくりを徹底解説!

取材・文:大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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オーケー(神奈川県/二宮涼太郎社長)は10月17日、東京都中央区に「オーケー銀座店」をオープンした。東京都でも高級店が並ぶ注目エリアへの大型店の出店で、訪日観光客や店舗周辺の業務用ニーズへの対応も強化し、従来のオーケーとは異なる売場・商品づくりに挑戦。関西エリアを含む今後の店舗網拡大の足掛かりとなる、同社を代表する店舗をめざす考えだ。

オーケー銀座店外観

オーケー銀座店

〒104-0061 東京都中央区銀座3-2-1 マロニエゲート銀座2 地下1・2階
電話:03-3528-6531
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座」駅 徒歩2分
JR京浜東北線・山手線「有楽町」駅 徒歩3分

柳井氏からの打診に出店を即決

 オーケーが開業したのは、JR京浜東北線・山手線「有楽町」駅から南東へ約200mにある商業施設「マロニエゲート銀座 2」の地下1・2階だ。ファーストリテイリング(山口県)が運営を手掛け、グローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」を展開する商業施設内に、2層合わせて売場面積2140.40㎡の大型店を出店した。年商目標は非公表。

 施設周辺は、高級ブランドショップが軒を連ねるほか、商業施設やオフィスが多く立地する。一方で日常の食卓の商品の買い場としては、商業施設内に入る「成城石井」や百貨店のデパ地下などしかないエリアだ。

 出店の経緯はファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏から直接、二宮涼太郎社長に声がかかったことだ。

 「施設運営者として生活に密着したテナントを探されているなか当社に出店の打診をいただいた。銀座という一等地でここまで設備的にも整った場所に出店できる機会はなかなかない。賃料条件も採算がとれると判断し、出店を即決した」(二宮社長)

 銀座店は、オーケーのなかでも特別な意味を持つ店舗だ。都心部でも売上を稼ぐ旗艦店をめざすとともに、同店を成功事例に今後の出店機会の獲得にもつなげていきたい考えだ。オーケーは24年に関西に進出することを発表しており、全国から人が集まる銀座エリアに出店することで関西エリアに住む人にも認知度を高めておきたいねらいもある。

 では、銀座店ではどのような店づくりをしているのか。

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取材・文

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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