低カロリー甘味料、健康意識の高まりからさらなる需要伸長に期待 Withコロナ時代の欠かせない商品に

山田陽美(ライター)
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サラヤ、手づくり需要の拡大により若年層の「ラカントS」ファンが急増

自然派甘味料の「ラカントS」が好調だ。コロナ禍においては“巣ごもり”需要により、その勢いが加速している。シニア層だけでなく、お菓子づくりを行うファミリー層や若年層にも広がりをみせている。

SNSを活用した情報拡散で新たなユーザーを獲得

サラヤの商品

 羅漢果(らかんか)の高純度エキスとトウモロコシの発酵から得られる甘味成分エリスリトールからできた自然派甘味料の「ラカントS」。人工甘味料不使用でカロリーゼロ。砂糖と同じ甘さで使いやすく、熱にも強いので加熱調理しても甘味が損なわれない。

 これまで順調に拡大を続けてきた「ラカントS」は、4~6月のコロナ禍において、顆粒タイプで対前年同月比60%増と大幅な拡大となった。糖尿病者は新型コロナウイルスで重症化するリスクがあるという情報が流れたことで、ふだんから血糖コントロールするために、「ラカントS」を活用する人が増えたことが予想される。

 また、“巣ごもり”需要により、料理やお菓子を手づくりする機会が増え、20~30代のユーザーも増えている。とくに有名パティシエや人気モデル、有名なユーチューバー、アスリートにラカントファンが増えており、「ラカントS」を使ったレシピをSNSに投稿することで、若年層へ広がった。ラカント公式インスタグラムのフォロワー数も3万人を超え、なかでも20~30代のフォロワーが多くなっている。

 同社では引き続き、SNSやWEB動画を活用して「自然派甘味料で、カロリーゼロ、糖質ゼロ」という価値を訴求していく。また、医療機関を通じた糖尿病予防の啓発冊子と「ラカントS」をセットにした糖尿病患者へのサンプリングプロモーションも継続して行っていく。

低糖質カフェインレス飲料を「ラカント」ブランドとして提案

 これまで、手軽に糖質コントロールができる低糖質な食品ブランド「ロカボスタイル」として「低糖質カフェインレス カフェオレ」「同 ミルクティー」を展開してきたが、「ラカントS」の認知が若年層にも広がってきたことから、この秋から「ラカント」ブランドとしてリブランディングした。

 同商品はカフェインレスでも素材の風味が感じられるよう仕上げ、とくに妊娠・授乳期に不足しがちな葉酸や鉄分を豊富に配合し、栄養補給が簡単にできる。妊娠すると血糖値が上がりやすくなるため、砂糖を控えるよう指導されるが、一般的な低糖質飲料は合成甘味料を使用しているため、自然派甘味料を使いたいニーズが高い。ユーザーからは「栄養入りの飲料はおいしくないものが多いが、これはおいしい」「低糖質なので安心して飲める」という声が寄せられている。「ラカント」ブランドにパッケージを変更後、同社のねらい通り、店頭での視認性が高まり、好調に推移している。

 低糖質な食生活を続けるためには主食を変える必要があり、同社では白米に比べてカロリー35%、糖質36%オフを実現した「ロカボスタイル へるしごはん」を展開している。毎年好調に推移しているが、内食化が進んだ4月以降はその勢いが加速し、4~6月で対前年同期比40%増と大きく伸長した。来春に向けては、ラインアップ強化を図っていく予定だ。

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