ららぽーとですら苦戦!日系企業が活用すべき東南アジアへの ”お試し進出”サービスとは

文:菊谷信宏
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 東南アジアが日本企業にとって魅力的な市場であることに疑問の余地はないだろう。コロナ収束に伴い人流は復活、人口は依然として増加基調で、強力な消費パワーを持った若年層の厚みが増している。世界有数のエネルギッシュな市場と言える。

 しかし、東南アジア市場に挑戦する企業すべてに“バラ色の成功ストーリー”が待っているかと言えば、そうではないようだ。

写真はららぽーとBBCC
東南アジアで事業を軌道に乗せることは決して簡単ではない(写真はららぽーとBBCC)

 記憶に新しいところでは「ホスト界の帝王」ことローランド氏の事業失敗が挙げられる。同氏はおよそ6000万円を投じ、脱毛サロン「RBL」をマレーシアに開業する予定だった。しかし、出店先だった日本をテーマにしたショッピングモール「J Value Mall」が館全体で閑古鳥が鳴いている有様であることが発覚。ローランド氏は開業前に“損切り”して撤退を決断したことを、同氏のYouTubeチャンネルで発表し、その衝撃的な内容の動画は再生数180万回以上をたたき出して話題となった。

 マレーシア在住の筆者が実際に出店予定だったモールを訪れてみると、やはり「シャッター通りの商店街」を彷彿とさせる様相で、館内で営業しているテナントはわずか3~4店舗程度。そしてそれらの店舗にすら、お客はほとんど入っていなかった。

 同モールは幹線道路沿いに位置するとはいえ場所そのもののアクセスが悪く、ショッピングモールにしては

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