ウォルマート、EC用の自動配送センターを数十店舗に併設

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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小型配送センターを併設したウォルマートスーパーセンターの外観イラスト
既存店の建物の中、またはすぐ横に小型の自動倉庫を設置し、受注処理の効率を上げる(小型配送センターを併設したウォルマートスーパーセンターの外観イラスト)

 米ウォルマートは1月27日、EC(インターネット通販)用の自動配送センターを今後数十店舗に併設すると発表した。開設の時期は明らかにしていないが、すでに設置計画は進んでおり、将来的にはさらに設置店舗を増やしていく方針だ。

 この小型配送センターを同社では「ローカルフルフィルメントセンター(LFC)」と呼んでおり、2018年夏に改装オープンしたニューハンプシャー州セーラムのスーパーセンターに初めて併設、19年から実験運用してきた。周辺の数店舗分の受注をまとめて処理することができる。

 セーラムのLFCでは、アラートイノベーション(Alert Innnovation)の自動倉庫システムを導入。「アルファボット(Alphabot)」と呼ばれる自律走行型ロボットが倉庫内の棚から商品を回収し、従業員の手元まで運んでくる。生鮮食品のほか、家電・家具などの大型商品は、従来通り従業員が店内の売り場から回収する。

 利用客は、店内のカウンターまたは駐車場の専用スペースで注文した商品を受け取る。自宅までの配達を選択することもできる。セーラムのLFCでは、注文を受けてから1時間以内に商品を引き渡す(または宅配用に出荷する)ことが可能となっている。

 このLFCを既存店の建物の中、またはすぐ横に併設していく。LFCの構造物はモジュール化されており、簡単に組み立て・設置することができるという。アラートイノベーションのほかにも、デマティック(Dematic)、ファブリック(Fabric)などが提供する自動倉庫システムを試験導入し、最も効率の高い仕組みを検証していく。

 いくつかの店舗ではLFCと共に無人のドライブスルー型の商品受け取り所(ピックアップステーション)を併設する計画。クルマを横付けし、専用アプリに表示したバーコードを機械に読み取らせると、注文した商品が自動で運ばれてくる仕組みだ。

ウォルマートの倉庫内で作業をする従業員
自律走行型ロボットが倉庫内の棚から商品を回収し、従業員のいる場所まで運んでくる

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