ストア・オブ・ザ・イヤー2023、専門店部門を制したのはあの“冷凍”新業態!

Pocket

今、行くべき店

特定のカテゴリーに特化した専門店は、独自のコンセプトや世界観を打ち出し、一般的な食品スーパー(SM)などでは取り扱っていない珍しい商品や品揃えの豊富さで差別化を図っている。この1年は、新業態の開発や既存フォーマットを再構築した旗艦店の出店などの動きが目立った。本稿では、ストア・オブ・ザ・イヤー「専門店部門」にランクインした上位5店舗の専門店を発表する。

イオンリテールが冷食専門店をオープン

「@FROZEN」
イオンリテールの冷凍食品専門店「@FROZEN」

 専門店部門で第1位に輝いたのは、イオンリテール(千葉県/井出武美社長)が2022年8月にSMの「イオンスタイル新浦安MONA」内にオープンした冷凍食品専門の新業態「@FROZEN(アットフローズン)」(千葉県浦安市)だ。

 以前から需要が拡大傾向にあった冷凍食品は、コロナ禍でのまとめ買いニーズなどによりさらに伸長している。そうしたなかイオンリテールは冷凍食品を成長カテゴリーと位置づけ、売場づくりを“実験する”店舗として@FROZENを開業した。冷凍素材やミールキットなど、簡便・時短商品を豊富に品揃えする「Cook(クック)」、夕食用の総菜など調理品を展開する「Heat(ヒート)」、冷凍スイーツを中心に即食系の商品を販売する「Eat(イート)」の3つのテーマで売場を構築し、さまざまなニーズに応えている。投票では、品揃えの豊富さや圧倒的な陳列のボリューム感を評価する声が多かった。

 第2位は、大創産業(広島県/矢野靖二社長)が22年4月にオープンした「DAISOStandard Products THREEPPY マロニエゲート銀座店」(東京都中央区)だ。名前のとおり、主要フォーマットの「DAISO」に加え、環境配慮や地域貢献などをテーマにシックでシンプルなデザインの生活雑貨に特化した「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」、「大人可愛い」を追求した300円ショップ「THREEPPY(スリーピー)」の3業態が集結した「グローバル旗艦店」となっている。同業他社と一線を画す商品開発や、銀座という一等地で自社のコンセプトや世界観を余すところなく表現したことなどが評価された。

大創産業のグローバル旗艦店「DAISO StandardProducts THREEPPY マロニエゲート銀座店」
大創産業のグローバル旗艦店「DAISO StandardProducts THREEPPY マロニエゲート銀座店」

 第3位は、ホームファニシング大手の

続きを読むには…

この記事はDCSオンライン+会員限定です。
会員登録後、DCSオンライン+を契約いただくと読むことができます。

DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

ダイヤモンド・チェーンストア編集部紹介サイトへ

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態