ソムリエ連盟理事が解説!成城石井、ワインの実力と購入促す仕掛け

解説=彦坂幸治(全日本ソムリエ連盟理事)
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ワインにも手が伸びる売場配置と品揃え

 もう1つ、成城石井で特筆したいのは、総菜や食品を購入した後に、ワインにも目がとまるような動線や売場レイアウトになっていることだ。

 また、成城石井には、ソムリエから見てもワインに合わせたくなるような総菜や加工食品が充実している。「健康」「安全・安心」「美容」を訴求する商品も多く、ワインの擁する健康的なイメージともフィットする。

 これらがワインの購買動機を誘う有効な施策になっていると思われる。

 近年、それぞれのメニューに合ったワインを楽しむ「料理とワインのペアリング」の人気は高まっており、とくにグルメやトレンドを重視する消費者にとって、成城石井の売場は魅力的に映る売場だろう。新型コロナウイルス感染拡大下で外食が楽しみづらい現在ではなおさらである。

 総じて言えば成城石井は、ワインを買う予定がなかったお客も、思わずワインに手を伸ばしてしまうような仕掛けを、売場全体に張り巡らせているのだ。

 ソムリエとして、ワインの提案の際に求められるのは「顧客が求める要素の把握」と「興味を持ってもらうための施策」だ。成城石井のワイン売場の調査から、その重要性をあらためて学ばせてもらった。

彦坂幸治(全日本ソムリエ連盟理事)
ひこさか・こうじ●全日本ソムリエ連盟理事。フレンチレストラン プレスキル(淀屋橋odona)支配人兼シェフソムリエ。「第25回全国技能グランプリ レストランサービス部門」兵庫県代表 全国3位、「第14回メートル・ド・セルヴィス杯」西日本1位

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