ヤオコーに西友も… 食卓が変わった? スーパーマーケットはウィズコロナの値頃感を探る

宮川耕平(日本食糧新聞社)
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加工食品と一緒に生鮮 西友の「ちょい足し野菜」

「ちょい足し」で加工食品と野菜の双方を売り込む西友
「ちょい足し」で加工食品と野菜の双方を売り込む西友

 食卓ニーズが総菜から生鮮・加工食品に移っているなら、そちらを強化するのも当然の戦略です。緊急事態宣言が明けた頃から、加工食品の価格競争は強まっています。そうなると、スーパーマーケットにとってプライベートブランド(PB)の重要性は増してきます。PBも単に価格を下げるだけではなく、品質とか、ナショナルブランド(NB)にはない個性とか、安全・安心、健康軸などさまざまな価値に対する値頃感が求められます。

 PB戦略には各社それぞれの特徴がありますが、コロナ禍で需要が高まっている生鮮と一緒に拡販をねらうという点で印象的なのが、西友「ちょい足し野菜」のプロジェクトです。同社PBの人気カテゴリーであるレトルトカレーに、レンジアップしたタマネギを加える提案や、カップ麺に加熱したトマトやナスを添えるといったレシピを、店頭のリーフレットやSNS等で発信しています。

 西友は昨年来、野菜不足を補う企画を継続してきました。これまでは野菜嫌いの子供向け、野菜嫌いの大人向けといった切り口でしたが、今回は加工食品+野菜とすることによりターゲットの間口が広くなりました。食卓ニーズの変化をとらえたタイムリーな企画でもあります。PB中心にスタートしましたが、プロジェクトの賛同企業には味の素やカゴメ、キユーピー、日清食品、マルハニチロ、エスビー食品などが名を連ねます。加工食品と野菜の組み合わせ提案は、価格訴求だけではない要素を盛り込んだ西友のチャレンジです。

 コロナ禍にあって、スーパーで購入される商品は変化しました。日々の食卓には値頃感が外せない中、総菜をどうやってリカバリーしていくか、また内食の気運が高い中で、好調な生鮮・加工食品をどう売り込んでいくか、ウィズコロナの秋冬が始まります。

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