カインズ高家正行社長が語る!コロナ禍でのホームセンターの役割

高浦佑介 (ダイヤモンド・ホームセンター編集長)
Pocket

社会のインフラとして
使命をまっとう

──営業継続すると決めるまでに、社内でどういう経緯があったのですか。

高家 その頃には、すでに土屋裕雅会長と僕もメンバーに入った新型コロナウイルス対策本部を立ち上げ、幹部を交えて「カインズは何のために存在しているのか」という、より本質的な議論をした。

 その上で、ここはカインズとしての考え方をきちんと表明すべきだとして、営業継続宣言をした。ここでHCの使命をまっとうしないで、いつやるのかという気持ちがあった。

 カインズは、水、トイレットペーパーなど、生活必需品のほか、娯楽関連商品まで幅広い商品を売っているので、営業を継続していく中では、多くのお客様が来店することに、一部否定的な意見もあったのは事実。しかし、例えばバーベキューセットを買いに来るお客様がいて、一見すると“こんな時に”と批判を受けるが、「自粛生活のなかで、ささやかな楽しみとして自宅の庭で家族でバーベキューをするかもしれない。そのお客様にとっての“日常のくらし”を一概に非難できない。それをレジャーだと疑うよりも、お客さまを信じよう」とメンバーに話した。その上で、メンバーとお客さまの安全を守るために、お客さまにはソーシャルディスタンシングの徹底、少人数での来店やマスク着用など様々なご協力をお願いしてきている。

※カインズがとった具体的な対応策や、消費動向の変化、今後の見通しなどついて高家社長が語るインタビューの続きは「ダイヤモンド・ホームセンター6月15日号」にてお読みいただけます。

2020年6月15日号の詳細ページへ

1 2

記事執筆者

高浦佑介 / ダイヤモンド・ホームセンター編集長

2010年東京大学文学部卒業、12年同大学院修士課程(社会心理学)修了。14年ダイヤモンド・リテイルメディア入社。『ダイヤモンド・チェーンストア』誌の編集・記者を経て、19年4月より現職。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態