イオンモールの新コンセプト商業ゾーン「nONIWA」、そのねらいとは
イオンモール(千葉県/岩村康次社長)は10月14日、「イオンモール羽生」(埼玉県羽生市)の敷地内に新たな広場「nONIWA(ノニワ)」を開設した。敷地内に専門テナントを集積した外部棟を新設したほか、お客が集まりくつろげる「庭」のような空間を演出している。また、地域の特性を勘案したテーマを主軸に商圏内のお客のニーズに応えている。イオンモールはこの取り組みを他の既存店にも展開していく考えだ。
商圏特性を生かし各エリア「の庭」に
イオンモールは2024年2月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を立てている。そのなかで成長方針として掲げているのが、「ヘルス&ウエルネスプラットフォームの創造」と「国内外におけるリージョナルシフトの推進」だ。この2つを体現した取り組みが、新コンセプトの広場「nONIWA」となっている。
「nONIWA」は「~の庭(ノニワ)」を意味する。「多様な生活スタイルや趣味に深く関わる専門店との出会い」「人と人がつながる時と場」「心地よい広場・環境」をテーマに、楽しい体験や交流を促すことで、従来とは異なる価値を提供する。イオンモールの開発企画統括部 企画設計部長の酒井利之氏は「従来の商業施設では得られない、地域をつなぐ場としての体験価値を『nONIWA』を通じて提供したい」と話す。
「nONIWA」が入るイオンモール羽生は07年に開業した大規模商業施設で、核店舗の「イオン羽生店」と200の専門店が入るほか、映画館やアミューズメント施設を擁する。
「nONIWA」の導入により、これまで敷地内の西側で平面駐車場として活用していた場所に広場を設置し、周辺にアウトドア専門店を集積した外部棟を新設した。
広場の特徴は、
DCS Report の新着記事
-
2025/04/18
関西初の直営カフェ併設店「ビオラルうめきた店」の売場づくりとは -
2025/04/18
ヨークHD再成長の命を握る?「ヨークパーク」の全貌とは -
2025/04/02
「#ワークマン女子」から「Workman Colors」へ 売場・商品はどう変わった? -
2025/04/02
早くも3店舗体制に! ロピアの“青森戦略”の成否を現地で考察してみた -
2025/03/17
ローカル小売とメディアが連携!「九州リテールメディア連合会」の深謀 -
2025/03/15
欧米小売に学ぶ「包括的な売場づくり」の意義と手法とは
この連載の一覧はこちら [279記事]

イオンモールの記事ランキング
- 2025-04-05増床で西日本最大級のSCに「イオンモール橿原」の新たな施設づくりを現地レポート
- 2025-04-02イオンも新たな再編! イオンモール、イオンディライト完全子会社化の背景とは
- 2019-09-25石川県に「イオンモール白山」、21年夏開業、北陸最大級の規模
- 2020-02-03社長交代のイオン、外国人株主比率の低さが物語る大きな課題と3つの解決策
- 2020-05-29自動検温システム、イオンシネマとイオンモールが導入、0.5秒で体温測定
- 2020-07-08イオンモール、ベトナムでオフィス複合型の新業態SC、22年度下期開業
- 2020-10-13イオンモール21年2月期上期決算、大幅減益となるも営業利益は約1260億円確保、回復基調に
- 2020-12-08イオンモール上尾 地域密着とデジタル化を強化した最新店舗の全貌
- 2020-12-11イオンモール岩村康次社長が語った「コロナ禍のモール経営の方向性」
- 2021-07-07イオンモール、名古屋駅近くの商業施設、正式名称は「Nagoya Noritake Garden」
関連記事ランキング
- 2025-04-05増床で西日本最大級のSCに「イオンモール橿原」の新たな施設づくりを現地レポート
- 2025-04-04第111回 ショッピングセンターの減少と小型化が進む理由とは
- 2025-04-02イオンも新たな再編! イオンモール、イオンディライト完全子会社化の背景とは
- 2024-03-08ストア・オブ・ザ・イヤー2024を発表!今、行くべき店はこの店だ!全42店舗掲載
- 2025-02-19第108回 ショッピングセンターのテナントが知っておくべき重要なこと
- 2025-04-02早くも3店舗体制に! ロピアの“青森戦略”の成否を現地で考察してみた
- 2025-04-02「#ワークマン女子」から「Workman Colors」へ 売場・商品はどう変わった?
- 2021-10-06ヨーカ堂、「アリオ加古川」を10月28日オープン、既存施設を改装
- 2025-03-05西友買収に名乗り出た3社をトップアナリスト、市場関係者が徹底評価!勝者は誰?_再掲
- 2021-11-23イズミ、「ゆめタウン下松」をリニューアル、東急ハンズの新業態など出店
関連キーワードの記事を探す
第112回 2025年、装置産業としてSCが取り掛かるべきこととは
第111回 ショッピングセンターの減少と小型化が進む理由とは
第110回 ショッピングセンターの「同質化」が必然である理由
イオンも新たな再編! イオンモール、イオンディライト完全子会社化の背景とは
増床で西日本最大級のSCに「イオンモール橿原」の新たな施設づくりを現地レポート
9000人のうち日本人はわずか20人 「現地化」で純利益66億円稼ぐイオンマレーシアの戦略