クスリのアオキ
「フード&ドラッグ」への転換を推進
クスリのアオキホールディングスは北陸最大手のドラッグストア(DgS)チェーンで、関東・中部・東北にも店舗展開している。
2024年5月期末の店舗数は合計953店舗で、内訳はDgS936(うち調剤併設594)、調剤専門薬局6、その他(スーパーマーケット)11である。北信越で373店舗を展開しており、この地域で圧倒的なシェアを誇る。出店エリアは、地盤とする北陸(石川・富山・福井)、信越(新潟・長野)を起点に、関東(群馬・埼玉・栃木・茨城・千葉・山梨)と東海・近畿(岐阜・愛知・三重・静岡・滋賀・奈良・京都・大阪)の両サイドにウイングを伸ばすかたちで拡大し、東北(福島・宮城・岩手・山形)へも進出。24年3月には愛媛県内で15店舗を展開する食品スーパー・ママイを持分法適用会社化し、四国への進出を果たした(24年9月にクスリのアオキ〈石川県〉がママイを吸収合併)。
同社は22年5月期から中期経営計画(5カ年)を推進しており、26年5月期の目標は売上高5000億円である。
店舗フォーマットは、食品の品揃えや店舗ドミナントによる近くて便利な店と、調剤やヘルス&ビューティの充実による「かかりつけ薬局」としての機能を備えた食品強化・調剤併設型フォーマットが基本であるが、当中期経営計画においては、従来よりも生鮮食品(青果・精肉)を強化した「フード&ドラッグ」への転換を図っている。
出店における店舗サイズは、売場面積400坪タイプと売場面積300坪タイプを主力とし、立地により同450坪タイプも出店する。当該中期経営計画においては、従来のエリア拡大からドミナント出店へ移行しており、店舗密度と効率の向上を図る。
25年5月期には小型店を除いて全店舗で青果・精肉の取り扱いが完了。同じく25年5月期には300坪と400坪フォーマットに総菜売場を導入する計画だ。調剤薬局では調剤併設率70%をめざす(24年5月期末63.5%)。
代表取締役社長 : 青木宏憲
売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
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378,874百万円 | 28% | 4% | 23.9% | 5% | 3.2% |
決算期:2023年5月 / 連結