業態革新!クスリのアオキ

近年、一部の大型店で生鮮・総菜をフルラインで扱うなど「生鮮強化」の姿勢を打ち出しているドラッグストア(DgS)大手のクスリのアオキホールディングス(石川県/青木宏憲社長:以下、クスリのアオキ)。本誌でも幾度となく、その店づくりや商品政策(MD)をレポートしてきたが、同社の戦略はここに来て大きな転換期を迎えている。昨年から今年にかけて、地場の食品スーパー(SM)を各地で相次いで買収しているのだ。20年6月にはナルックス(石川県)、同10月にはフクヤ(京都府)、今年5月にはサン・フラワー・マリヤマ(石川県)を傘下に収め、さらに6月にはスーパーまるも(茨城県)のSM事業も承継する予定だ。これまでは外部のコンセッショナリーを介して生鮮を販売してきたクスリのアオキだが、SMを手中にすることで店舗網を広げつつ、生鮮部門を自社内に取り込み、品揃えや品質向上につなげる考えだ。一連の動きを経て、同様に「フード&ドラッグ」を志向する企業を圧倒する、革新的な業態をつくることはできるか──。

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