能登地震、なお続く停電・通信障害=トヨタは8日から生産開始

時事通信社
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トヨタ自動車の看板
〔写真説明〕トヨタ自動車の看板(時事通信社)

 能登半島地震の被災地では、7日も大規模な停電や通信障害が続いた。8日にかけて大雪も予想され、復旧作業が急がれる。一方、部品の仕入れ先などが被災したトヨタ自動車は予定通り同日から生産を開始すると発表。コンビニの営業再開の動きも広がっている。

 北陸電力によると、石川県では7日夕時点でなおも約1万8000戸が停電。経済産業省の集計によると、能登半島北部6市町のガソリンスタンド69カ所のうち32カ所が営業を停止している。

 総務省によれば、停電で機能が停止した基地局数は、午後3時時点で計544局。KDDIは避難所での高速通信支援に向け、提携先の米宇宙企業スペースXの衛星通信網「スターリンク」を利用できる機器350台の無償提供を発表した。

 松本剛明総務相は7日の記者会見で、「必要な支援は総務省が主導する」と述べ、通信各社に改めて早期の全面復旧を要請した。

 一方、コンビニではファミリーマートの休業店舗は石川県の18店舗に減少。セブン―イレブンはすでに全店の営業を再開し、ローソンも同県七尾市の休業2店舗の復旧を急ぐ。

 トヨタは予定通り8日から国内の工場で生産を開始する。当面は在庫部品を活用するが、「関係の方々の安全、地域の復旧を最優先に、丁寧に状況を確認していく」としており、15日以降の操業については改めて判断する方針だ。 

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