週刊コンビニエンスストアニュース　ローソンとワタミ、物流シェアリングで業界初の試み

2024/03/19 05:59

経営戦略

ローソンとワタミが、4月6日から商品配送トラックの物流シェアリングを開始する。ローソン店舗へ商品配送を行っているトラックの非稼働時間を活用して、ワタミが運営する「ワタミの宅食」商品を、埼玉県東松山市の製造工場（ワタミ手づくり厨房）から首都圏の営業所約20ケ所へ配送する。配送トラックのシェアリングを行うのは両社とも今回が初めて。土曜・日曜・祝日に限定して実施し、1日平均約3,200食をワタミの営業所に配送する。（3月12日～18日のニュースをまとめました）

セブン－イレブン
アルミリサイクル建築材を店舗で初採用

　脱炭素社会の推進に向けて、原材料の70％にアルミリサイクル材を使用し、製造工程におけるCO2排出量を約55％削減するLIXILのアルミ形材「PremiAL R70」（プレミアルアール70）を、日本国内で初めて「三郷上彦名店」（2月29日オープン、埼玉県三郷市）に採用した。今回の取り組みは、LIXILが生み出した環境負荷低減につながる建材と、それを活用して店舗を建築し、環境に配慮していくことで、両社でCO2排出量の削減や資源循環を目指していくもの。将来的には、改装店舗などから回収したアルミでリサイクルアルミ形材をつくり、新店舗の建築に再利用。水平リサイクルを視野に入れ、導入を検討していく。

ファミリーマート
①花王、アルコール消毒液の空容器リサイクル化で実証実験

花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービスと共同で、店舗で使用されたプラスチック容器の回収・リサイクルを進める。再製品化の仕組みを構築するため、3月13日から神奈川県の一部店舗（約350店舗）で実証実験を開始した。再製品化の対象となる容器は、ストアスタッフ用アルコール消毒液の空容器で、現在は全国の店舗で年間約4万本（約2トン）を使用する。店舗から使用済み容器を店舗配送トラックの空きスペースを活用して回収。配送センターで一時保管後、花王が再製品化に向けて、回収の簡素化と回収ルートの確立、回収コストの低減などについて取り組みを進めていく。

②パスタサラダをリニューアル

スタサラダのリニューアル商品を、3月12日から発売。パスタをあらかじめ調味オイルやソースで味付けし、具材やドレッシングと混ぜることで、おいしさをアップさせた。麺はデュラム小麦を100％使用し、歯切れのよさともちっと感を向上。また、レタスなどのシャキシャキ野菜と味付きパスタ、こだわりのドレッシングの組み合わせで、最後までおいしく食べられる仕立てにした。

「たんぱく質が摂れる！ローストチキンのパスタサラダ」（税込388円）
「たんぱく質が摂れる！豚しゃぶのパスタサラダ」（388円）
「海老とブロッコリーのタルタルパスタサラダ」（420円）
「バジル香る！トマトとベーコンのパスタサラダ」（388円）
「唐揚げタルタルパスタサラダ」（388円）

③「ビアサプライズ」シリーズから初の「IPA」ビール

　サッポロビールとのコラボレーションブランド「ビアサプライズ」シリーズ第14弾の「サッポロビアサプライズ至福の香り」を、3月19日から発売。シリーズ初となるビアスタイル「IPA」(＊)の味わいをイメージしたビールで、350㎖缶224円（税込）、500㎖缶292円。

＊IPA：インディア・ペールエールの略。18世紀末に英国からインドへビールを輸出する際に、大量のホップを使用して苦味を強くしたとされるビアスタイル。

④JR東日本の駅に無人決済システム店舗が初出店

3月22日、TOUCH TO GO（東京都港区）が開発した無人決済システムを導入した店舗として、JR青梅線羽村駅に「ファミリーマート羽村駅／S店」（東京都羽村市）をオープンする。店舗面積は7坪。7時から23時まで営業し、取扱品目は約350種類。

ローソン
①進化系クロワッサン3品を発売

　3月12日から、進化系クロワッサンとして人気の「パンスイス」を商品化した「バター香るパンスイスチョコ＆カスタード」（税込160円）と「バター香るたまごクロワッサン」（160円）「チョコクロワッサン」（149円）の3品を発売。「パンスイス」は、フランスのスイス国境に近い地方に伝わる伝統的なパン「ブリオッシュ・スイス」と「クロワッサン」を掛け合わせたパンで、クロワッサン生地でカスタードクリームやチョコレートなどを巻いて焼き上げた、縞模様が特徴のパン。ローソンが「パンスイス」を発売するのは初めて。