ローソンとKDDI、顧客ニーズに合わせ特典や値引き情報を配信、実証実験開始

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ローソンとKDDIが顧客ニーズに合わせ特典や値引き情報を配信するイメージ図
両社が持つ購買・属性・決済・位置情報などをマーケティングに活用する

 ローソンとKDDIは9月24日、顧客情報に基づいてニーズを分類し、ニーズに合わせた特典情報を配信する実証実験を全国のローソン店舗で始めた。10月2日からは、スマートフォン(スマホ)の位置情報を活用して、店舗ごとの値引き情報を周辺の顧客に配信する実験も始める。期間はいずれも10月末まで。

 ローソンが持つ購買情報と、KDDIの「au ID」にひも付く属性情報、決済情報などに基づいて顧客ニーズを分類する。この分類に合わせた顧客ごとのおすすめ商品や特典の情報を「au PAY」アプリに配信する。例えば、20〜40代の働く女性が帰宅する途中にデザートのおすすめ情報を配信し、購入した人には「Pontaポイント」を最大で100ポイント還元する。

 また、10月2日からは埼玉県内の10店舗で、スマホの位置情報に基づいて値引き情報を配信する実験を始める。例えば、消費期限が近づいた弁当やおにぎり、調理パンなどを最大で5割引きで販売するといった情報を店舗の周辺にいる顧客のスマホアプリに告知する。

 今回実証実験する情報配信サービスについては、2021年春から展開を開始し、21年度(22年2月期)中には全国のローソンでの導入を目指す。

 ローソンとKDDIは19年12月、両社の顧客データを生かしたマーケティング施策の実施や、先進テクノロジーの活用による新たな消費体験の創出などを目的に資本業務提携を結んだ。

記事執筆者

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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