コンビニ流通相関図2024 店舗飽和後、各社が推進する新たな成長戦略は

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流通相関図1280

コロナ禍での市場の縮小から見事にV 字回復を果たしたコンビニエンスストア(CVS)業界。次に各社が進めるのは、新たな成長施策への挑戦だ。大手3社を中心に、異業種との連携や店舗網を活用した新規事業に乗り出している。

 日本フランチャイズチェーン協会(東京都)によると、2023年度(23年1~12月)のCVSの市場規模は対前年度比4.3%増の11兆6593億円と3年連続でプラスとなった。新型コロナ感染拡大直後の20年度こそオフィス街や観光地立地の店舗の利用が大きく落ち込んだCVS市場だが、新たな需要を取り込み、コロナ禍前を上回る規模にV字回復させている。

 しかし、CVSの店舗数は今や5万5000店を超えており店舗間競争が激化するなか、従来のような積極出店による成長は見込めず、各社は新たな成長施策に乗り出している。

 セブン&アイ・ホールディングス(東京都/井阪隆一社長)を親会社とするセブン-イレブン・ジャパン(東京都/永松文彦社長)は、新たな成長施策の1つに、CVS店舗からの即時配送サービス「7NOW」を挙げ、24年2月末までに導入店を約1万2000店まで拡大させている。

セブンイレブンの「7NOW」で注文を受けた商品をピックアップする従業員
新たな成長施策の1つに、CVS店舗からの即時配送サービス「7NOW」を挙げ、24年2月末までに導入店を約1万2000店まで拡大させている

 また24年2月には、新コンセプト店舗

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記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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