サイゼリヤ、「値上げせず」=主力商品、客足回復へ

時事通信社
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 サイゼリヤの松谷秀治社長執行役員は12日の決算発表会見で「値上げしない」と述べ、主力商品を中心に当面価格を維持する方針を示した。新型コロナウイルス禍で減少した客足を回復させる狙い。

 円安やウクライナ危機を背景に、原材料やエネルギー価格が高騰しているが、松谷社長は「給料が上がっていない。安くていいものを出す使命がある」と説明。海外事業は国内とは逆に円安で収益が押し上げられていることなどから、コスト増に対応できるとの見通しを示した。

 また、「(商品が)『安かろう悪かろう』になっていないか懸念している」として、商品の質の向上を目指す考えを強調。店舗の改装やデジタル化にも積極的に投資する方針を示した。

 2022年8月期の連結業績は、売上高が前期比14.0%増の1442億円、純利益は3.2倍の56億6000万円だった。

 松谷氏は11月の定時株主総会で代表取締役に選任予定。

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