仕事激変で商社の競合はコンサルに!人生を自分で切り開くための方法とは
自分の人生を自分で決めるためにコンサルに転身
さて、私がコンサルタントに転身した理由を書きたい。海外で勉強したいという気持ちをもって商社に入社した私は、社内の英語弁論大会で優勝するほど英語を磨き、今でも貿易実務、アパレル企業の実務など誰にも負けないほどの知識や経験をもっていると自負している。ところが、会社事情により海外経験ができず、海外留学制度もなくなってしまった。
自分の人生を自分で決められないことのおかしさを感じた私は、9年務めたイトマン(当時は住金物産)を辞めた。
「 自分の人生は自分で決める」という当たり前のことをしたいと思って、デロイト・トーマツ・コンサルティングに入社したのである。
こうしてコンサルタントになった。年収は大きく下がったが、今でも夢をみるほど嬉しかった。デロイトは、恥ずかしながらデトロイトに本社があってクルマのコンサルでもやっているのだろうと思っていたほど私は無知だったが、死ぬ気で勉強しあたって砕け、クライアントから「ボケ」「マヌケ」という罵声を浴びつづけ成長していった。知らぬ間に「うつ病」になっていたほど、精神的に追い込まれたこともある。だから、甘い気持ちでコンサルをやっている人をみると許せないし怒りが沸点を超えてしまう。
働き方改革などといっているが、歯を食いしばり頑張ることでしか身につかないものがたくさんあることを知ってほしい。
私が立てた戦略を、クライアントが実行し、企業が元気を取り戻した姿、そして自分にしかできないアイデンティティを感じるこの仕事を愛している。
私に対して勘違いをされている方が少なからずいることを今日はそれを知らせたかった。私は文筆家でも評論家でもない。実務家だ。例えば、私は丸井グループの名刺をもって、当時の猪野常務取締役と三菱商事、三菱総研の会議に出(今では考えられないことだが)、丸井の利益代表として交渉もしていたぐらいだ。ある総合商社では、新ブランドを立ち上げ、マイナス100億円の赤字から営業利益ベースで黒字にもっていった。(詳しくは「ブランドで競争する技術第九章を参照」つまり、文筆は私の副業であって本業ではない。しかし、副業も一切の納期遅れをせず、また、病院で入院していても書き続け、この4年間毎週火曜日に休みなく3000文字以上の文章を必ず仕上げている。
あなたに聞きたい。これだけのストイックさとやりきり感はあるか?ないなら、誰かにまもってもらい自分の人生を会社に決めてもらう方が良いと私は思う。
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プロフィール
株式会社FRI & Company ltd..代表 Arthur D Little Japan, Kurt Salmon US inc, Accenture stratgy, 日本IBMのパートナー等、世界企業のマネジメントを歴任。
著作:アパレル三部作「ブランドで競争する技術」「
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