柴田祐司社長が語る 新生イオン九州が進める「マイクロプロセスセンター戦略」とは?

2020/11/20 05:55
聞き手=「ダイヤモンド・チェーンストア」編集長 阿部幸治

今後の出店はSM、HC、ザ・ビッグ

──このほか、どのような統合メリットを期待していますか。

柴田 マックスバリュ九州は食品に特化して、単品に至るまで知り尽くして売場管理をしています。そのきめ細かさをGMSに導入できれば、GMSの売上はきっとさらに上がるでしょう。逆にGMSが得意とする「ものがたりをつくってうちでしか買えないものを開発・販売する」ことをSMに導入すれば、SMにもメリットがあるでしょう。お互いの良いところを取り入れあって、成長できれば良いと思っています。

イオン九州の住関連売場
住関連ではグループPBのホームコーディを軸に展開する

──DXをどのように進めますか。

柴田 統合により、ある程度の金額を投資できるようになりました。まずは、キャッシュレスレジをマックスバリュ店舗から順次導入し、今年の冬オープンするイオン原店(福岡県福岡市)にも導入します。現金のやり取りが完全になくなるので効率も上がりますし、違算もないのでレジ締め業務も劇的に短縮します。これを進めながら、今後はイオングループ各社が導入しているセルフスキャン、セルフ精算のしくみである「Scan&Go」「レジゴー」「マイピ」のどれかを実験導入したいと思います。

──最後に今後の出店について教えてください。

柴田 GMSに関しては、出店余地を考えると今後の出店は難しいでしょう。既存店舗の建て替え時に従来のGMSから大幅に刷新された新しい売場を作り上げることで競争力を高めたいと思います。

 一方でSM業態では、小型のマックスバリュエクスプレス、マックスバリュをどんどん出店していきます。また、長らく低迷していたホームセンター(HC)業態が復活したので、プロの建築職人をターゲットにした新業態ホームワイドプロを含め、店舗展開を進めていきます。同時に、ガーデニングの新業態についても検討しています。

 もう1つの出店の柱となるのがザ・ビッグです。現在、福岡、佐賀、熊本各県に計25店を展開していますが、これを100~200店舗体制にしていきます。もっと小型でも成立するフォーマットも検討していきたいと思います。

 以上のように、SMとSM小型店、HCとザ・ビッグの出店により成長戦略を描いていきます。

イオン九州 会社概要

設立 1972年
資本金 48億円
本社 福岡県福岡市博多区
代表者 柴田祐司社長
社員数 2万955名(2020年9月1日時点)
店舗数 314店舗(2020年9月1日時点)
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